恋愛歴 2

恋愛はある意味見ず知らずの他人との人間関係の構築なので、そこから学ぶことはやはりとても大きいと思います。

二度目の結婚

離婚した後、急に一回り程年下の若い子たちにモテ始めました。離婚も子どものことも何も隠していなかったのに「時代は変わったな」と驚きました。一度目の結婚の頃はやたら年上にモテました。「愛人になってほしい」という誘いは高校生の頃特に多かったように思います。そういう妻帯者の発言を聞いていたから男性を信用できなかったし、結婚にあまり夢はなかったのだと思います。再婚もするとは思っていませんでした。当時はまだ、周囲も離婚に冷ややかで、この頃を境に人間関係が大きく変わりました。10年間私の離婚を待っていたという同級生もいたそうですが、私がそれを聞いたときは、彼はもう諦めてほかの女性と結婚した後だったそうです。待たれても私はその人と結婚する気はないので結果は同じなんですけどね。(笑)

そんな中で出会った彼との人生は壮絶でした。私が28歳、彼が19歳の頃です。年齢の割に遊び人で辟易しました。(笑)でもできれば最期まで一緒にいたい相手だったのでいろいろ努力しました。今度こそきちんと「好き」な人と恋愛をしなくてはと思いました。三年近くの同棲生活を経て、娘を妊娠したと同時に結婚しました。娘が生まれなければ「結婚」という形に拘ることはなかったと思います。彼は財産と家族を棄てて私と結婚しました。この件に関してはとても長くなるのでここでは省略します。

17年一緒にいた相手でした。当初大反対した義父母も、いまや再婚している私と電話もしますし、娘の学校の式典などにも一緒に行き、変わらずお付き合いいただいてるような関係です。きちんと離婚前から順を追って義父母にも話をしてきたのでいろいろ理解してくれているのだと思います。

彼との経験はニンゲンの本質を見極めるための修行だったと思います。「これは修行なんだ」と思いながら、数々の困難を乗り切りました。そんな彼から言われたのは「お前の忍耐力は人の二万倍」「どんな女と付き合ってもお前みたいな変な奴はいない」などという言葉。

女性関係の多い人だったから信憑性はあって、自分では普通だと思っていたことがそうではないのだと何となくわかり始めました。彼との生活では、本当にたくさんの気づきと学びがありました。その中で、物事に善悪はないこと、人は変わらないこと、変えようというのは傲慢であることに気づいたのです。

どうしても合わないことがあるのに、私は彼が変わることを望んでいたし、彼も私が変わることを望みました。嫌いじゃないけどやっぱり一緒にはいたくなかったのです。娘はそれを小さい頃からわかっていたようで「お互いに一緒にいたらしんどいから離婚したほうがいい」と何度も私に言いました。結果的に時期を決めて、予定通り何の取り決めもせずに離婚しました。信頼関係だけでそうしました。彼が離婚後に「俺を自由にしてくれてありがとう」と言った時は、彼は幸せなのだなと思いました。娘が親子を越えた目線を持ち合わせているニンゲンなので、そのおかげでお互いに自分の道を歩けているようなものです。いまはお互いの家族も交じって食事までできる、大きな家族になりました。男女をこえて、家族であることはまちがいない不思議な関係ですが、どんなに仲が良くても、娘は復縁は絶対反対だというところはブレません。(笑)

 

事実は小説より奇なり 

とても美しい純愛でした。

出逢った時に瞳と瞳が何かで繋がったような、不思議なものを覚えました。でも20以上も年下だったので、勘違いだと自分に言い聞かせていました。今でもその瞬間はハッキリと記憶にあります。

彼とは言葉がなくても会話ができるような、黙っていても空気で互いに察知するような、ずっと前から一緒にいたようなそんな関係でした。

今日一日が終わることがあんなに辛いと思ったのは初めてでした。

「こんなに信頼できる人と初めて会った」と彼は言いました。

でもお互い、結婚はしないということは直感でわかっていたと思います。私がまだ離婚もしていなかったので、何も始められませんでした。

何もせずにただ6時間も手を繋いでいたことがあります。忍耐力は私に負けず劣らずすごい人でした。長男の事故があって疎遠になりました。

離婚してからまた会うようになりました。一度二人で朝まで一緒にいたことがあります。夕方娘と銭湯帰りに座ってジュースを飲んでいたら、なぜか携帯電話の画面が彼の電話番号の発信画面で止まっていて、娘に電話しろといわれ、おそるおそる電話をすると彼が大阪まで来ると言ったのです。一連の流れが怖かったのを覚えています。

それが出逢ってからちょうど三年だという日だったことを、あとから気づきました。

でも、やっぱりそこでもどうしても始めることはできませんでした。朝まで話して別れました。

迷い続けました。彼にはその時交際相手がいたし、彼も同様だったと思います。二人の間には空気の対流があり、精神的な一体感もある。でも何かが違う。この「何かが違う」という感覚を私は棄てられませんでした。彼も彼女と別れることはありませんでした。

今の夫が現れた時「私の相手はこの人だと思う。まだ付き合ってもいないけど間違いない。」と彼に真っ先に報告しました。その数か月後、実際に今の夫と交際し始めたのですが、皮肉なことにそこから彼とは今まで以上に深く話ができる相手になっていきました。

それは嬉しくもあり、とても悲しくもありました。友人になりたいけど友達には決してなれない。22歳の年齢差も彼からは感じたことはまったくありませんでした。

でも誰かとの出会いは決して「なかったこと」にはできないのです。今の夫が既に私の傍らにいました。直感で最期の相手はこの人だという感覚が彼ではなく夫の方にありました。

「来世で結婚しよう」というと「来世でね」と彼も答えました。でも来世がないことを私も彼もわかっていて言葉を交わしていたと思います。

彼がくれた言葉はすべて私の宝です。男女としての関係を持たなかったため、余計に魂と魂の繋がりが強かったように思います。でも運命ってあるのだと思いました。好きでも一緒にはいられない相手っているのだと思います。

彼とは出会った頃にある約束をしています。彼もそれを忘れていないと思います。私はその約束を破るつもりはありません。たとえどこにいても会うことがなくても私は彼をずっと好きなままだと思います。

 

よく恋愛相手を悪く言って別れる人がいるけれど、私は一度好きになった人を嫌いになることはありません。強いて言うならそれよりも大切な人が現れるだけのことでしょうか。

 

なぜ三回も結婚することになったのだろうと自分でも呆れますが、予感だったのです。

夫と会う前からの予感。

それも決まっていたことのように感じています。

 

現在の夫については

夫について に後程・・・・

 

 

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