前提条件とコミュニケーション力

Sponsored Link

人間関係を構築するとき、できればにこやかに円滑にお付き合いをしていきたいと誰もが願っておられると思います。

互いに理解し合うためには、様々な意思疎通の手段があります。

言語はそのためのコミュニケーションツールのひとつですが、前提を明確にすれば理解が深まります。

どういうことかというと・・・・

本来は自分の意見を述べるとき、他者との会話の殆どに前提条件がついているのですが、話している当人も忘れている、もしくは省いてしまっていることがあります。

 

この前提条件をきちんと把握していれば、互いの理解はさらに深くなるのですが、それは容易ではないようです。

 

誤解が生じるとき、大抵の人が相手も同じ前提条件を持っていると思い込んでいることがわかります。

 

私は殆どの場合、他者と前提条件が異なるので、相手の前提条件を想像してその範囲内で話すようにしていますが、どうしても個人的な価値観を話さなくてはならない場合、なるたけそこは省かないように説明するようにしています。

 

特に初対面の方や浅い付き合いの方にはきちんと話したほうがよいと感じます。

では、それはどのような前提条件なのかというと・・・・

 

個人の視野=世界観

ジェネレーションギャップという言葉がありますが、あれは年齢の問題ではありません。

当人同士が「思い込んでいる正解」の食い違いです。

 

会話をする際に、きちんとコミュニケーションをとり、どう食い違っているのかを諦めずにきちんと掘り下げればギャップを埋めることができます。

 

同じ日本語を話していても、同じではないということに気付けばよいのです。

 

前提条件とは、言い換えれば個人の世界観、視野によるものが殆どです。

 

様々な家庭環境や教育環境で生きてきた異なる二人が、意見を一致させるのは簡単ではありません。

 

伝えたはずなのに伝わらない・・・・

 

こういう経験は誰しもあると思いますが、前提条件をきちんと添付すれば「なるほど」と思えることは多いものです。

 

たとえば自分の親が教えたことだけを信じ込んでいる人と会話したとします。その場合、

「君は間違っている!」

と言われても本来の言語はこうです。

親が完璧で正しい教えをしたと信じている私の価値観では、君は当てはまらない考えをしているので、間違っていると思う。」

 

もしくは地球上の日本という島国の中での価値観を正しいと信じているとします。

そうすればこうです。

日本で生まれたので、日本の常識を正しいとして、それを規範に生きている僕から見れば、君は他の日本人と異なるので間違った生き方をしていると思う。」

 

私がいつも正しいとか間違いとか個人には決められないといっているのは、このように相手の言葉が私の中で翻訳されているからです。

 

ですから、非難されても相手を恨んだり怒ったりせずに客観的に捉えられるのですね。

 

「私は日本人ではなくて、単なる生物の一種だとニンゲンを定義しています。また地球上には様々なホモサピエンスが存在しているので、自分がよいと思ったものを人生に取り入れたいと考えています。なので、一般的な日本人の常識だけを正しいとは考えておりません。ですから、他の方からみると価値観が理解できないという部分はあることは否めません。しかしながら、最低限の日本に合わせたルールは守らなくてはならないと思っています。ただし、それは自分がきめた目安ですから、最低限ではないと考えられる方もおられると思いますが・・・・」

 

 

ただし、前提条件がついていることを自分自身でも理解できないし、他者の意見に耳を傾ける余地のない方は、いつまでも怒っていらっしゃって、このような説明すらできないので、適当に合わせて微笑んでさよならする方が無難だとは思います(笑)

 

他者の話に耳を傾ける心をお持ちの方なら、きちんと説明すれば理解はしてくれます。

「ああ、この人と自分は世界観が異なるのだな」と。

 

組織の中での人間関係の摩擦やすれ違い、夫婦においても同じことです。

「近頃の若いやつは・・・・」

ではなく

わが社の規律ではこれが伝統的に守られているから、君たちにも守ってもらいたい。だから、この件に関してはこうしてほしいのだ。」

 

「わけわかんねえおっさんだな」

ではなく

僕たちの時代は、これが当たり前だと思って育ってきました。ですから、そういう発想が理解できなくて皆ついていけなかったのです。お互いに違いを理解したうえで、着地点を見出しませんか?」

 

 

例えば、夫がキャバクラに行って夜中に帰宅したとします。

 

「あなたキャバクラに行くなんておかしいわ。」

というのも、本来はこうだったりします。

 

結婚という契約をして、私以外の女には目もくれないと思い込んでいたのに、若い女にちゃらちゃらするなんて契約違反だと思うから、おかしいと言っているのよ。」

 

もしくは経済的な面ならこうです。

あなたの働いたお金は妻である私のものでもあると思っているので、私以外の女にお金を使うのはおかしいと思うわ。」

 

もしくはこういう前提条件もあるかもしれません。

「私を愛して結婚したなら、私が寂しいと思うことや嫌なことはしないと思い込んでいたから、嫌な気分にさせるあなたはおかしいと思うわ。」

などなど・・・・。

 

それを

「あなたがおかしい」

の一言で済ませるから、亀裂が生じます。

 

夫側の意見は大抵

「付き合いが・・・・」

「俺も息抜きで・・・・」

でも本来の前提条件はこうです。

 

日本の男は皆、同じようにしているのに俺だけ我慢しなくちゃならないのは嫌なので、付き合いという名目で行きたいんだ。」

とか、

「妻に小言を言われるのは知っているけど、上司に誘われて、立場が悪くなるのが怖いので、付き合いで行ったんだ。」

とか

「そもそも俺が働いてるんだから俺の自由だと考えている。俺もたまには他の女と遊びたいし、息抜きが必要なんだよ。」

って。

 

夫婦間でしっかりここまでコミュニケーションをとる人をあまり見たことがありません。

離婚相談に来られる方は、大抵思い込みで話していて相手の真意を確認し合っていません。

 

円滑ならばよいのです。言わなくても互いに相手の前提条件=世界観をある程度理解しているのでしょう。

 

冷静に考えれば、クローンでもないのに価値観が同じってあり得ないし、性別や年齢、育った環境、気候風土まで異なるのだから、「同じ」を圧しつけるのもどうかと思います。

 

結論を言えば、前提条件とは、個人の見ている視野の問題。個々の信じている世界観の違いだと思います。

 

これをきちんと説明することで、分かり合える人が出てくると思うのです。

 

争いはなるたけ少ない方が嬉しいし、理解し合える人は多い方が幸せでしょう。

 

個人の前提条件を他者に圧しつけるよりも、地球が存在を認めている目の前の大切な命に敬意を払っていれば、きっと誰とでも愛し合えると思うのです。

 

人の幸せは嬉しいものであって

人の不幸は悲しいものである

 

 

今日も皆さんありがとう

 

 

 

Sponsored Link
Pocket