師走、厳密に言えば旧暦の十二月で、クリスマスは旧暦ではまだ十一月の上旬です。
本来の時期とは異なりますが、新暦で行事がおこなわれていく現代、作法だけは知っておいた方がいいかもしれません。
年越しについての様々なしきたりがあるようです。
煤払いの日
旧暦では十二月十三日を煤払いの日として、家の誇りを祓うのですが、この日はお正月準備の「事始め」とされ、まず家を清める意味で掃除をします。
特に台所には神様がいるとされ、運気を高めるために念入りに掃除をするのです。
餅つきと門松と注連縄
餅つきは二十日ごろから二十八日までに済ませてしまいます。
また、門松や注連縄は「一夜飾り」は、神様への誠意に欠ける、葬儀を思い起こさせる、などからよくないとされるので、二十八日には飾り終えるのがよいとされています。
飾るのは「松の内」までとされています。
年越しそば
大晦日の晩に眠らずに歳神を迎えます。年越しそばの風習は江戸時代に始まったといわれています。
蕎麦は長いことから長寿を願う意味や、金の細工師が金の粉を集めるのにそば粉の団子を使ったことから、金運のアップを願うとも言われています。
また蕎麦は老廃物を排出するとも言われ、健康のためにもよいとされています。年越しそばを残すと、翌年の小遣いに事欠くというといわれるので、残さずにたべましょう。
除夜の鐘
中国宋の時代から始まったといわれ、日本では室町時代から始まったそうです。
百八つの鐘の意味は、ニンゲンの煩悩を表しているといわれます。
はじめの五十四は弱くつき、百七つめは行く年の最後に鳴らして煩悩が去ったことを表します。
そして年があけて煩悩に惑わされぬように、百八つ目を鳴らします。
(参考文献 おりおりに和暦のあるくらし)
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ご参考までに
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