ある日、電話営業をして話をし、商品はお断りしたにも関わらず、会いたいと言って家に来た人が居ます。
その初対面の人が私に数冊の本を持ってきたのです。
数年前のことです。
その時に目から鱗だったのが、この本の作者。リズ・ブルボーです。
日本人はダイエットが好きなようです。肥りすぎてもいないのに痩せたいという女性は少なくありません。
ダイエットも色んな手法があるでしょうけれど、これが正しいこれが間違いという前に、まず本質を見極めることが大切だと思われます。
この作者の本は数冊読みましたが、普通の視点ではない精神的な部分から書かれていてお勧めです。
耳が痛い部分もありますが、普段はこういう考えを持って食べていることに私たちはなかなか気づきません。
参考までに一部を抜粋します。
食べ方から何がわかる?
ここでは、どんな動機で「食べる」という行為に至っているのかから自分の傾向がわかると書かれています。
時間が来たからとか、寂しいから、暇だからなど、理由は様々な場合がありますね。
下記はほんの一部です。
信条や習慣で食べる
新しい考え方を頑なに受け入れず、周りの人を気にしすぎています。本当に欲しいものより値段で選ぶ傾向かあります。
感情で食べる
怒りや孤独から食べる行為に走る人は、誰かに何かして欲しいと期待し、満たされないと食べ物で満たします。
欲望から食べる
人から影響を受けやすく、困っている人のために何かしなければいけないと思い込んでいます。
褒美として食べる
限界を越えるほど多くを求めすぎています。
怠惰から食べる
好きな人と独りでいるときで、別人のように態度が変わります。
衝動的に食べる
自分に多くを求めすぎ、自分への愛のレベルが低いです。
これらは自分を裁くためではなく、よりよく解決に導くための分析だと著者は書いています。
自分の傾向を知ったり、病気になるのを防いだり、トラウマを癒すためにどうすればよいかという、根本的解決を見出してくれます。
面白いのは、体重とその心の傷の関係や、この性質から影響する人間関係や、仕事などについての問題も「食べること」から筆者が分析していることです。
単に、食事の嗜好や食べ方についてだけの話ではありません。
体からの声なのか、感情で食べたいのかを理解する
思い込みではなく、自分の身体が欲するものを食べ、自然体に近付くことを理想として掲げています。
たとえば、
・肥っていることを「恐れる」ダイエットは自然の営みではない。
・三食用意しなければ、母親として妻として失格だという思い込みをはずそう。
・甘いものを身体が必要としているなら甘いものをたべよう。
・食事は神経質にならずに楽しもう。
など。
もしも「ダイエットしなければ」と思っている人がいたら、なぜそこが気になるのか、真の心の問題は何なのかを自己分析するには最適の本だと思います。
ダイエットをされる方には、案外メンタル面でのサポートを必要とされている場合が多いのです。
食べるという行為はどんな人にも関係するので、そこからの自己分析は大変興味深いものでした。
カナダでは空前のベストセラーになったそうです。
今日も皆さんありがとう。
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