新月や満月など、最近は月のパワーに魅力を感じる日本人も増えてきました。
お彼岸もすんで、この時期、中秋の名月なんて言葉をよく聞くようになりますね。
改めて日本での文化しきたりを丁寧に見直してみると
日々の喧騒から少しだけ心が解放されて異空間にいるような気分にもなります。
意味を知っているのと知らないのとでは、同じことをしていてもエネルギーが違ってきます。
お供え物の意味は?
各地ではどんなイベントが行われるのか?
ご参考までにどうぞ。
中秋の名月
旧暦の8月15日の月です。今年は新暦の10月4日にあたります。古の中国では、この日の夜に天人が月から降りてくるとされました。また満月もしくは満月に近い十五夜は豊穣の象徴ともされています。
中秋とは「秋の真ん中」旧暦では7~9月を秋とするのでその真ん中にあたる8月を中秋と呼びます。また十五夜とは「新月」を朔日としたときの15日目の夜なのですが、必ずしも満月になるとは限りません。
月とお供えの関係
月見団子・・・・白くて丸い団子は月の象徴。団子のかわりに里芋をお供えする地域もあります。一般的には団子を、下から9個、4個、2個とあわせて15個並べます。
里芋をお供えしたりもするので十五夜の月は「芋名月」と呼ばれたりもします。
薄(ススキ)・・・・神様の依り代。つまり神様がよりつくものという意味です。稲穂にみたてたという説もあります。薄は魔除けにされ、お月見の後は軒下に吊るす風習もあるようです。
秋の七草
萩・・・・万葉集で最も詠まれた花で古代の人にとっては思い入れが強い花。
尾花・・・・ススキのこと。動物の尾ににていることから尾花と呼ばれた。
葛・・・・紫の花をつける。根から、くず粉がとれる。
藤袴・・・・藤色の花。葉には蘭のような芳香があり、平安時代には焚いて衣服に香りをつけた。
撫子・・・・大和なでしこというように、女性の姿に例えられる。
桔梗・・・・秋を代表する五弁の紫色の花。星のような形。
女郎花・・・・細い茎に黄色い花をつけ、若い女性に例えられる。
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七草の花 山上憶良
萩の花尾花葛花なでしこの花女郎花また藤袴朝顔の花 山上憶良
この詠まれた二種の歌からこれらの花が秋の七草と呼ばれるようになったそうです。朝顔は桔梗のことだと考えられています。
藤袴 参照:大阪市立長居植物園
女郎花 参照:大阪市立長居植物園
イベント情報(関西)
下記にリンク貼ってあります。住吉大社は動画もみることができます。
●大阪 長居植物園 秋の七草展~万葉植物
●大阪 住吉大社 観月祭
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