物を捨てるより、大切なことが在る。
買い物依存による心の穴埋めがそれを物語る。
本当に捨てなくてはいけないものは他にある。
生き物は死ぬ。
動物は自分のためにしか生きない。至極当たり前のことである。
ただ・・・・この刹那に共に生きている生命は世界に満ち溢れていて、自分の手で目や耳を塞いでいるからそれに気づかないだけだ。
生物として生まれてきたことを否定するからおかしくなる。
生きることに哀しみや傷みはつきもので、どんなに愛しても別離は必ず来る。
一心同体になれることはない。
幻想を幻想と自覚する。
棄ててはいけないものは、ニンゲンには説明できない地球が与えてくれた感覚だ。
火事の前に気づく鼠のごとく、不穏なエネルギーを感知するようなもの。
逆に心地よいエネルギーを発する生命体を感知し、そちらへ向かう指針のようなもの。
わからないことはわからなくてよい。
ニンゲンごとき一生物がすべてを把握できるわけがない。
脳に貼り付けた机上の空論や、ニンゲンのみの体裁に拘るがあまり、それらを自ら退化させてしまえば、自分の歩く道は真っ暗闇になろう。
常に手探りで、怖くて怖くて触れたどんなものも掴んでしまうだろう。
いま、それが試されてるように思えてならない。
自分だけが助かりたいという意識は、果たしてどのような物を自分の世界に引き寄せるのか?
類は友を呼ぶ。
短期的に助かったと思った矢先、明日には自分が最下位に落とされるということが視えていないのかもしれない。
最後の一匹にならない限り、この世界では常に誰かが序列の最下層に位置づけられる。
それとも、それが楽しくて死ぬまで恐怖と闘い続けるつもりなのだとしたら仕方なし。
形だけの断捨離では、人生は変わらない。
二度と不必要な買い物をしないよう、生涯使い続けられるものを吟味したい。
古い物や親の遺したものも活用しよう。
そこに携わったすべての生き物と人の手に感謝しよう。
大事に丁寧に残りの時間を使えるよう努めよう。
そうしたらきっと必要な何かとも出会えるのだと信じている。
万物に幸あれ
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