小学生時から色々と手作りをしてきましたが、大抵は自己満足の世界です(笑)
ただ、パッチワークキルトだけは教室を開いて、専門誌からオファーをいただいてたので、プロ作家と言えるのかなと・・・・・・・
さて、手作りのメリットですが、料理でも木工でも編み物でもなんでも似たり寄ったりだとは思いますが、断然完成したときの達成感と幸福感ではないでしょうか。
人が認めてくれることに重きを置くと、人生と同じで他人ありきの幸福なので期待しない方がいいですね。
でも、思いがけず誰かに「いいね」と云われたら、たとえそれが家族でも嬉しいものです。
(同居人が製作したテーブル)
このドールハウスは、ベニヤ板で組み立てペイントして作りました。当時の夫と共同作業で娘の誕生日にプレゼントしました。
内装や外装などデザインは私が考え、組み立ては夫に任せました。
娘は今も大切にしています。
こちらは、ウイスキーの箱にアンティーク風のペイントをして仕上げています。
永く使っている我が家の薬箱です。
幼児期に目標としたのが、はじめニンゲンのゴンのような生活で、小学生時に無人島で独り生き抜くこととという具体的な指標を決め、中学時には先進国の都会民にも出来る生活からと考え、まずはアーミッシュのような自給自足を目指そうと考えました。
幼少期からなるたけ機械よりも手作業を重視し、独学で様々なスキルを身に着けてきました。
その流れで出会ったのが、パッチワークキルトでした。
雑誌の一頁に載っていた写真がそれでした。
どうしても作ってみたくて見よう見真似で大きなドレッサーカバーを仕上げました。
当時、息子たちや夫のブラウス、ズボン、自分のワンピースなども手作りしていたたため、年中生地に触れていて、端切れを無駄にせずにベッドカバーやカーテンを手縫いで作った、かつての女性たちに畏敬の念を抱きました(笑)
貴族社会で時間を持て余すご婦人が製作した豪華なキルトではなく、開拓時代に自給自足で忙しいさなか小麦や砂糖の袋を縫い繋いだり、傷んだ服を無駄にしないために創られたカントリーキルトに強く惹かれました。
独学ですが、ベッドカバーや小物のデザイン製作まで出来るようになって、たくさんのサンプルを完成させてから生徒を募集しました。
買った方が早く安いものもあるけれど、自分の身の回りのことを自分でできることは素晴らしいと思います。
この達成感や幸福感を味わいたい生徒さんが集まり、思いがけず30人ほどになりましたが、入園前の息子の育児に支障もなく、徹夜してもパワーが有り余っていたのか引っ越すまで生徒さんは来てくれていました。
当時珍しかったハンドメイド作品の委託販売をしているお店が近くにありました。
以前から手作り品を販売してもらっていたのですが、パッチワーク作品ばかりを委託するうち熱心なファンの方が自宅まで来るようになり、生徒さんにサンプルとして見せた新作はほとんどすべて買い上げてくださいました。
キットを販売して教える手法は、生徒さんが自分で製図したりデザインする力が付きません。
私の教室の目的は、将来的に無駄のない生活をしていただく一環の一つで、家に在る不要な布を使って別の物に生まれかわらせること。
その為にカリキュラムは初級中級上級コースと用意しましたが、開拓時代の女性同様、応用が利くように指導しました。
そのためか、うちの生徒さんはあっという間にベッドカバー製作まで出来るようになり、私よりもずっとうまくなって卒業されていく方も何人もいらっしゃいました。
大作が完成した時の、生徒さんの嬉しそうな顔を見るのが好きでした。
幼稚園のバザー提供品を指導する時も、全員ボランティアですが楽しそうに作っていました。
服をチクチク縫ったり、カーテンを作ったり、簡単な木工や、毎日の料理やスイーツ、果ては化粧品まで。
手作りのある暮らしは、自己肯定感や幸福にもつながります。
便利な電子機器に囲まれる現代の生活の中でも、手作りライフは心身の健康にも繋がるような気がします。
今日も皆さんありがとう。
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