もしも生まれ変わったら
二度と人間に見つかるな・・・・・
今日、ローリーが逝きました。
ジャンガリアンと違ってなかなか人間には甘えないロボロフスキー。
手のひらに乗ってじっとしてることなんて皆無で
それでもやっと名前を覚えて
「ローリー!」
って呼ぶと、寝床から出てきて金網越しに私の指にキスして戻っていくようになりました。
10日くらい前から呼吸するときにヒューヒューいうようになり、
寝ている間も三日ほどそんな音がしていました。
じっとしてくれないから寝床の外から「手当て」を続け、音はなんとかやみました。
だけど5月にペットショップから来たときの、あのお尻のハゲが潰瘍状に広がっていき
栄養補給にノニを飲ませていたのだけれど、それも三日前から飲まなくなりました。
餌も減っておらず、大好きなヨーグルトも昨日と一昨日は食べませんでした。
やせ細ってきて、もうもたないなとは感じていました。
自分で殻を剥けないのかもしれないと思い、別の子が殻をむいた餌を寝床に入れてやろうとしたら噛みついてきたのですが、でも力もなく痛くありませんでした。
おもいがけず部屋に飛び出したのですが、珍しく帰りたがらず、部屋中を散策して走っていました。回し車も昨夜は使っていない様子だったから心配していましたが、楽しそうに部屋を走るので、私も嬉しかったのです。
最近は8匹の中でもローリーを優先的にみてあげるようにしていて、お昼になったので様子をみようと覗くと、寝床の中で動かなくなっていました。
小さな小さな体でした。
あまりなつくタイプではなかったので、やっと手の上でゆっくり身体を撫でてあげることが出来ました。
腫瘍は小さくなってきていましたが、下半身の潰瘍は痛かったと思います。
産まれて半年間も、狭く、隠れる場所もない小さな箱に閉じ込められて、病気になってしまったローリー。
初めてひまわりを食べられるようになった日を思い出します。
初めて餌箱の中が空っぽになった日を思い出します。
噛みついてばかりだったローリーがやっとキスしてくれるようになったのは、まだ二カ月程前でした。
私と一緒に生きたのは僅か、月齢は9か月でした。
一人ぼっちでここに来ましたが、彼は少しは幸せになれたのでしょうか?
生きていることを喜べていたでしょうか?
でも私はやはり思います。
ニンゲンは生物の中で一番バカな動物だと。
生まれ変わっても絶対にニンゲンなんかに見つかるな。
二度と見つかるな。
絶対にペットになんて生まれてくるな。
彼らはいつも
とても強くて美しいのです。
一緒に生きていたことを忘れません。
また多くのことをローリーに教えてもらいました。
ローリーも私のベランダの植物の土に葬ります。
安らかに眠れローリー
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