タイムスリップ

本を書いて気づいたことがありました。

タイムスリップは誰にでもできます。

私が書いているのがノンフィクションだからこそ、そこに気付くことができました。

 

ではどうやって?

 

原稿を書いている間中、私はあの病室の中にいました。

そして、当時の息子や私や家族が目の前にいました。

看護婦さんや主治医の声も聞こえます。

 

現在の私が過去に生きる瞬間です。

 

原稿をある程度書き終えて、顔をあげると現在の私の家のなか。

昼下がりの静寂。

 

現代に戻ってきました

 

そして未来。

あのあとがきには、全身全霊をこめました。

私の言葉とエネルギーがあの本には入っています。

 

私がこの世から消えたあとに手にとった人にでも、そのエネルギーが届くようにと。

 

もしも、まだ生まれていない誰かがあの本を見つけたとしましょう。

 

とたんに2016年のエネルギーの私がその読み手の前に現れるのです。私の言葉が彼の脳裏にこだまするでしょう。 

 

私は未来に生きています

 

人々は過去には戻れない、未来には行けないと思っているけれど

実際は同時に存在するものだと私は考えています。

 

視えることと見えないことはあるけれど、

その瞬間に過去に戻って、

当時の自分にわからなかったことを、

現在の私が気づいて持ってかえってくるのです。

 

未来に、あの青い空の下で、私を抱き上げる中学生くらいの男の子は、

私の息子なのではないか、そう思ったある秋の日。

 

突然脳裏に表れた映像で、私は芝生の上に倒れています。

場所は日本ではありません。

空が澄みわたったとても晴れた日の昼下がりです。

子どもたちの遊ぶ声。

娘の子どもたちだと思われます。

建物は一階建。

倒れた私の左側にあって、それは住居ではなく事務所のようなもの。

 

 

過去と現在と未来は

私たちの思うようなものではなく

同時に存在しているのではないでしょうか?

 

そもそも時間という概念を

私たちが取り違えていたなら?

 

いつもお話しするように

私は自分の脳の思考回路さえ潰していくことが好きです。

 

いま過去に戻って、10代の私を見た時

20代の私を見た時

30代の私を見た時

まったく別人のような人生を選択して生きています。

 

だけど生まれた時から変わらぬ感覚もあります。

どうしてそう考えたのか、いまもわからないけれど

こうなるための準備だけはしていたのだと思います。

 

前世・現世・来世というのも

まるで別の次元のように捉えられていますが

私にとって10代の頃の生きざまは前世さながら。

 

病弱で誰とも話さず、高校生くらいになれば寝ている間にぽっくり逝く可能性が高いと医師に宣告されました。それなのに、人に何をされても何を言われても断ることもできずにいた私でした。

 

魂は新生し、核は同じまま次の時代に生まれました。

仕事をすればなんでも上手くいった20代、自営では赤字も出したことがなく、派遣社員でありながらリストラに関わったり、会長から会社の立て直しの案を求められたりしていました。また、半年アルバイトで働いただけの企業の社長は10年間私を待ってくれていて、復帰した時には伝説の人と呼ばれていました。

 

そしてまた新生し、核を変えないまま今度は修行に入りました。

生まれもったものは変わらないということ、世の中に悪はないということ。思い込みを一気に外すことができ、一般人が考えるような価値観を一切無視できるようになりました。そして極めつけが息子の事故でした。彼は身をもって私のファンタジーを証明してくれました。

 

何度も転生を繰り返し、ものすごいスピードで自分の思考がアップデートされていきます。

こうなると予期したことが現実になっていくことが多く、驚きの連続でした。もはや人々とは価値観が合わず、日本にいながら外国人と話している感覚を常にもっています。同じ母語でも概念がかけ離れすぎているので、自分の頭の中では、他者の話す言葉を瞬時に通訳することが求められます。

 

見知らぬカウンセラーのカウンセラーをしたり、困った時の神頼みとして扱われても、それを仕事にするつもりもなく、仕事の概念が、多分、皆さんとは異なります。

 

多分誰も試さないであろうことを、一人でやっています。誰に価値が無くても自分の人生は自分で創造していきます。

真のクリエイターを目指して、この身体が朽ちるまではやるでしょう。

 

未来も視ています。

過去も見ています。

現在も見ています。

 

有難いことに、この一つの身体で、生きている間に何度も転生した気分になっています。

来世で結婚しようと約束した人がいますが、いまは私には来世はないと思っています。

 

万が一輪廻転生などあるとするなら、さらに自分をアップデートして、来世が必要ないくらい魂を燃やし尽くしたいと思います。

 

 

これらはすべて戯言だと思ってください。

誰もが明日の朝、目が覚めるかどうかもわかりません。

多種多様な経験を愉しみたいと思います。

 

 

私のファンタジーにお付き合いいただきありがとうございました。

 

今日も万物に感謝します。

 

※画像;https://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/view.php?id=87675

 

 

 

 

 

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