自由に生きるとは形式のことではありません。
心の自由です。何にも縛られないということです。
それをするためには、忘れてはいけないことがあります。
感謝
自分が自由に生きていたとしても、家族が皆同じ価値観ではありません。
似ているところがあっても、遺伝子も異なりますし、価値観も違います。
例えばこのようなことです。
両親の傍についていてくれる家族が居たから、安心して途上国に滞在することができました。
息子たちと前夫や祖父母が生活してくれたから助かったということは数えきれません。そのおかげで息子たちは無事大人になりました。
その息子たちが文句を言わずに再婚した私を受け容れてくれたから二番目の夫と生活ができました。
息子たちは種違いの娘を妹として受け容れてくれたから、夫も息子たちを家族として受け容れてくれました。
その夫が、長男が「一生寝たきり」だと宣告されたとき「僕がみます」と血の繋がりをこえて彼の実父に言ってくれたことは忘れられません。
だけど結果的には、方向性の違いから離婚を決めてくれたことにも感謝です。
自分達とひとつしか違わない三度目の夫との結婚を祝福してくれた息子たちに感謝。
何度もそんなことをする私に文句ひとつ言わない親にも感謝なのです。
こんな私と毎日お付き合いしてくれる人々にも感謝です。
そして、安全に命をつないで『自由』を唱えられた、この人間社会のシステムの一部にも感謝なのです。
感謝すべきことがあるというのは、他生命の命の時間をいただいたということです。皆自分の人生を生きています。
与えられて当然のものは何ひとつありません。
感謝は循環の上でしか成り立ちません。
自分が循環を忘れれば、それは単なる搾取です。
「ありがとう」の言葉だけで済まさないために自分がどう行動するかが感謝そのものだと思います。
懺悔
私たち先進国民のために、搾取されている人々に懺悔。
欲を棄てない先進国民のために、無惨な殺され方をする動物たちに懺悔。
戦争で命を落とした人々に懺悔。
武器を持たざるを得なかった人々に懺悔。
自分が命を繋ぐために殺してきたすべての命に懺悔。
そして地球に懺悔と感謝。
これを忘れては自由などありません。
心して生きていきたいと思います。