春の訪れは、新天地へ向かう嬉しさに胸踊りながらもサヨナラの季節でもあります。
私もたくさんのサヨナラをしました。
短期的な別れに留まらず、これが今生の別れになることもあります。
別れの数だけ出逢いも訪れますが、自分の人生のある時を共に生きた存在との奇跡は、心の糧となって命終える時まで積み重なっていくものです。
幼稚園の時の友達はもういないけれど、小学校に入ればまた毎年違った友達ができました。学生の頃の友人達も結婚して互いの生活が中心となり、会うことはなくなっていきます。
代わりに、訪れた異国の友人がSNSでメッセージをくれたり、新しく出会った人と意気投合したりします。
そして最期のときは、傍にいるのは多分他人でしょう。
配偶者や愛人であったり、医療従事者、または見知らぬ人であったり……
もしくはたった独りで逝くことも。
それでも確かに一緒に生きていた誰かとの時間は、何よりも私達の命を彩ってくれるものだと思います。
だからこそ自分以外の生き物(ニンゲンを含め)と関わる時間も、煌く思い出になるように愛をもって過ごしたいと思うのです。
どうか哀しくても優しい別れでありますよう……
今日も皆さんありがとう。
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