一日に30品目の食材を摂るとか、BMIでメタボのリスクを読むとか、健康食品で病気にならないようにコントロールするとかなどはこの先進国ニッポンだからこそ持てる思考です。
たとえ、様々な作物を育てて自給自足してバランスよく食べていたとしても、農業自体が不自然なものなので、それが自然な生活とも言えません。
私自身もこの不自然な国に生まれたおかげで、あちこちから搾取されたであろうものも含め、バランスよく血肉とし、健康に生きています。
熱帯の島などで、土が肥え、フルーツやナッツ、鳥や魚などが豊富であれば、健康を維持できるかもしれませんが、偏っていたとしても、本来はその土地に育つものを食べるしかなかったでしょう。
胃ろうや薬剤、過ぎた治療や介護などで、日本人の平均寿命がここまで高くなってきたのは、地球上の他生物から見れば不自然の極みなんでしょうね。
自然食や、〇〇式、もしくは30品目摂取などの、これが良いだの悪いだのという理論は本来は不自然なので、自分の住む土地のものを食べているのが正しいのではないかとも思います。
私は30品目程度の自分の欲するモノを少量摂取する、という方法を30年余りつづけていますが、土地のモノが何かもわからなくなった都市の中で、そのような食生活は不自然極まりないでしょう。
たとえ少食であったとしても、地球が創造したホモ属としての基準としては、まだ食べ過ぎている可能性もあります。
ですが、その不自然な食から偶然の産物として出来上がった健康な身体だからこそ、やはり何らかの形で社会に返していかないと罰が当たるのではないかと思います。
この国に生まれて、身体の欲するものを選択できる環境にあったことは、感謝でもありますが懺悔でもあります。
バランスを欠いた食生活をして病気になる人は、ある意味、私などよりよほど自然なのかもしれません。
病気という概念が『異常』という概念ではなく、食や環境の選択によって、死が早くなるか遅くなるかという『結果』なのだろうと思います。
逆に身体によい食事をしているようでも早く亡くなる人もいますし、生物としては本当は何が良いのか私にはわかりません。
どんなにおかしな食事をする人がいても、個々の選択の自由なので、正しさをおしつけるのはやめなければいけませんね。
幸せランキング一位に輝いた国の人が言いました。
「私達は長生きするために生きてるのではない。幸せになるために生きてるのよ。」
糖尿病のリスクが高く、食事指導された際に答えたものです。
なるほど……
今日も皆さんありがとう。
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