自信

自分を正しいと思っている人は、自分が信じてきたことが間違っていたと認めたくありません。

優秀な成績を修めた人ほど、教育が洗脳かもしれないと疑いたくはありません。

優越感に浸っている人ほど、権威が正しいと思いたいのでしょう。

ですが、大抵のニンゲンは潜在的に自然の摂理とそれとの違いを気づいているものだと思います。

けれども自分がバカだと認める勇気がありません。

必死で抵抗し、事実を歪曲し、記憶を塗りかえ、下手なお話を創り自分に言い聞かせます。

自分は正しいのだと。

それは自信に見せかけた自信のなさです。

 

ニンゲンがバカだと気付いてない人が『謙虚』という言葉を使っていたりします。

この国の動かざる大ヒット商品は『善人仮面』だと知っている類がそれを利用し騙します。

騙す側も騙される側も結局同じ穴の狢です。

 

自分の人生は自分で選択しています。

現在の環境が間違っていると認識していても選択したのは自分自身なのでどうしようもありません。

赤子でもその精子と卵でしか自分にはなれないのですから、ある意味必然の選択です。

 

自分が正しいと信じることは素晴らしいのです。

けれども、人間は雀や鼠に出来ている事さえできない生物でもあります。

だからその馬鹿さ加減を自覚し、昨日の自分の思考を疑い、生物の中でニンゲンだけが信じているものや、世界で日本人だけが信じていることが間違いかも知れないと考えてみることも大切です。

 

人間が考えたことが正しいというわけではないでしょう。

政治家がみな正しいニンゲンであるわけでもないでしょう。

教師がみな正しいニンゲンであるわけでもないでしょう。

経営者が正しいニンゲンであるわけでもないかもしれません。

永く生きたからといって正しい高齢者ばかりというわけでもないでしょう。

 

小学校の理科で地球や世界のことを『習った』のに、活用しないのは残念です。

自分たちが独占搾取してきた背景を考えずに、テレビにうつる途上国の子供がかわいそうだと平気で言えるのも残念です。

動物の糞が汚い土が汚いと、スズメや鳩や烏に米やパンさえやることを禁止し、動物の糞と土で育った有機野菜を食べたがるのは理解できません。

食べ物の争奪戦をしながら土の上にビルを建てるのもしかりです。

そんなことをしていれば、いずれ自分たちが困るのです。

 

私たちはバカな生物です。

自信とは自分を信じること。

自分は馬鹿なニンゲンだと自覚して、失敗する人を嘲笑しない自分でありたいと願います。

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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