2020年1月31日 PM20：27
2歳7か月
私と生きた11匹のハムスターの中で最も長く生きたコロン。
生後6ヶ月、ペットショップの小さな虫かごの中で、「処分品」として売られ殺される寸前で娘が「買ってきた」子。
夜行性なのに、蛍光灯の下で隠れる場所もなくトイレもなく、殆どのハムスターが諦めただ眠るだけになる中で、コロンは諦めずに誰か客が来るたびに「出して出して」と訴えているようでした。買ったのは娘ですが「母さん助けてあげて」の一言で終わり（笑）そのおかげでコロンは長く私と生きることになりました。
水を飲むことから教え、ペレットしか食べたことがなかったので、いろんなものを食べさせてあげました。トイレは他の子達に比べると初めこそ覚えは良くありませんでしたが、結果的には息を引き取る最期の日まできちんとトイレに行くために私を呼ぶような子になりました。
カブトムシが1匹入るくらいの虫かごに居たので、小さなケージでも「自分の城」寝床と回し車が大好きで満足しているのが誰からも見てわかりました。広いところで走り回ることはしますが、大きなケージには引っ越したがらず、最後まで身体も大きくならず小さなケージで暮らしました。
リンが昨年6月に2歳7か月前に逝ってしまい、11匹のハムスターズでは、コロンだけになったので外出も多くさせました。
実家にも連れていき、車にも乗せ、大阪から明日香にも引越し、フィジーに滞在している間は次男の家にも泊まっていました。
リンもコロンもそうですが、なぜ11匹のうちで彼らがこんなに長生きだったのかと考えるとき、共通することがあります。
精神的な自立です。
リンとコロンはどちらも小さいときから甘えてくることがありませんでした。仲間が次々にいなくなっても、あまり気に留めていないようにも見えました。モチはグレイが逝って落胆し食欲も落ち、後を追うように亡くなりました。
コロンは動じませんでした。何事にも。
環境が変わっても、リンが死んでも。時にケージごとひっくり返してしまって砂だらけになっても。
現状を受容する力に長けていたと思います。
最期の日まで回し車で走りました。自分では乗れなくなっていたから乗せてあげるのですが、少ししか走れなくても乗りたがりました。
甘えないコロンが撫でてもじっとしていたりし始めたのはかなり高齢になってから。
私の傍で眠りたがったのは最期の10日間くらいです。夜中も何度も私を呼び、トイレに行った後は戻ってきて、掌で温めながら布団の中で一緒に眠りました。小さな小さな体だったので、本気で眠ってしまって踏んづけたりしないよう、最後の10日間は不眠不休でこちらも体力勝負でした（笑）
何度も呼吸困難やひきつけを起こしながらもまた動き、食べ始め、最後の最後まで力を振り絞って生きました。
この二か月はほぼ黒ゴマとヨーグルトで生きていたようなもので、黒ゴマのパワーを再確認しました。私自身も常食していたので食べさせてみたのですが、黒ゴマをこんなに食べたのはコロンだけで、病気もなく老衰だったので、今後自分の食事においても黒ゴマを再度見直したいと思います。
コロンの城での生活を邪魔しないようあまり構わずにきましたが、リンが逝ってからの7か月はコロンだけを看てきたので気持ちもよくわかりました。好きな餌がなくなると呼び、トイレに失敗して床がぬれると呼び、外で走りたいと呼び、一緒に寝てほしいと呼び・・・・・・
そして息を引き取りそうになったとき、息子がもう一度会いたいって言ってるよと伝えたら、ぐったりしていたのに急に動き始めてビックリしたんです。言葉がわかるんじゃないかと思う場面に度々出くわしました。
ストレス耐性、自分の置かれた環境を受容すること、きちんと食べること、動くこと、他者に依存しないこと、自分のメンテナンスは死ぬまで自分ですること、そしてそれが出来なくなったら死ぬこと。
それがコロンはじめ、私と生きたハムスターズに教えてもらったことです。
彼らと出会い、勉強などよりもずっとずっと大切なことがわかりました。
そして齧歯類はやはりとても頭が良いことも。
だから実験動物にされるのですね。動物実験をしてまでわかる必要ってあるのでしょうか。
わからないことはわからなくていい
死ぬ時が来れば潔く死ねばいい。
そう思って彼らを忘れずに、最期の時まで生き抜きます。
ココ、チビタン、ローリー、ウータン、コニーサン、ミルキー、サファイア、グレイ、モチ、リン・・・・・・
そしてコロン。
閉じ込めてごめんなさい。
幸福と叡智を授けてくれてありがとう。
そしてもしも生まれ変わっても、二度とニンゲンなんかに見つかるな
今日も皆さんありがとう。
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