ニンゲンは感情の生き物。
感情的になり、人生の選択を間違ってしまう人もいるでしょう。
特に気分がいいときの判断は冷静さにかけるでしょうし、怒りや悲しみの前では、チャンスを逃します。
冷静でいることは、時に大きな功績を生んだりもします。
例えば大切な人と喧嘩して別れてしまった人。
誰に代わったとしても起こり得るような、意思の疎通の不足なら、その人と別れなくてもよかったかもしれません。
対話をあきらめず、自分と相手が異なるということを理解し、強制せず、認め合う、その結果、一緒に生きたいかどうかという冷静な判断を下す。
人との関係構築の基本かもしれません。
例えば衝動買い。
イライラを鎮めるために、買い物して気分を上げたものの、どうしても必要なものではなかった……、冷静な判断をする人は、わざわざ命の時間を使って得たお金をそのように使うのではなく、イライラの根源を解決する方にエネルギーを注ぐでしょう。
例えば浮気。
本命、夫や妻、もしくは婚約者などがいて、他の異性と「隠れて」交際し、大切な人を悲しませて、人生を棒にふるとします。その快楽は単なる脳の電気信号で、そのホルモン依存から抜け出せない薬中と似たりよったりかもしれません。
隠している時点で、相手を「大切な存在」と思っているわけではなく、自ら「問題」と定義していると気づくのが冷静さです。
問題だから隠したいのです。つまり自分で相手のことを、目の上のたんこぶのように扱いながら、都合よく「好き」などと言ってしまうのは、脳の回路がおかしくなっている証です。
本当に好きなら本命と別れてから付き合うでしょう。
例えば、不安感。
明日のことは明日にならないとわかりません。今夜死ぬかもしれないのに、なぜか、自分は長生きすると決めつけ老後を心配するポジティブさを発揮しながら、自分にはできない、きっと失敗する、嫌われる、笑われる、などのまるで小説家のように、実在しない悲劇の創作にエネルギーを注ぎ続けます。
事実はこうです。
やってみないとわからない
悲劇的な創作をするエネルギーを、事実を事実として捉えるためのエネルギーに転換するのが冷静さです。
例えば好きな人の過大評価。
親が好き=正しい、彼氏が好き=正しい。冷静になってください。
好きなことと、相手の価値観が正しいことや優れていることは同義ではありません。
好きな相手でも、ニンゲンだから間違うし、失敗もするし、弱いところもあります。なぜ正しいと思いたいのか?そこに向き合うのが冷静な判断です。
まず、自分を特別扱いする過信を捨てることです。
それが冷静さの第一歩です。
これらの中でも、多分、未来をネガティブに捉えることが最大の損失でしょう。
自ら失敗すると決めてしまうと、感情的には緊張し、本来の力を発揮できず、もちろん、火事場の馬鹿力などでるわけもなく、不安感や恐怖心から余計に失敗する確率が高まります。
失敗しても、なぜ失敗したかを分析し、再度チャレンジするのが冷静な人の判断です。
営業などで嫌われるかもしれないと不安に思う人も、そんな態度で来られるから、相手は不穏な空気を感じとり、信用できないのです。そして、話はうまく進みません。
やってみないとわからない。
こう考えれば、結果は考えなくていいんです。行動のみです。
やってみて、うまくいかなかったときは反省します。次に活かします。なので進みます。個人差はあるけれど、進みます。自分には向いていなかったという判断も、何年も続ければ見えてくるでしょう。
冷静になると客観的に物事を捉えられます。それによるメリットは、自分の可能性を広げることであったり、問題の早期解決であったり、円満な人間関係の構築に活かせることです。
とはいえ、冷静になろうと言ってもなかなか簡単ではないのがニンゲン。
年老いても日々そのような鍛錬を怠らず、自分はまだまだ未熟なんだという気持ちを忘れないようにしたいものです。
今日も皆さんありがとう。
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