随筆 135

洗脳された知識なるモノを信じてしまうと、それは思い込みとなってその個体を劣化させる。

昨今に見る、機械の製造する品や、ロボットが運ぶ品物などニンゲンの介さないものを売買する動き。

形や技術にのみ着目して、生命を蔑ろにしているようにみえる。

仕事がないのではなく、仕事を失うように運ばれていることすら気づかず、または故意に、荷担していく生き物たち。

 

生命に宿る意識の大切さがわからない=愛がない生き物は、モノや技術さえあれば生き物が皆同じように反響すると思い込んでいる。

何十年と生きていても、その生き物は愛を知らないのかもしれない。

 

自分の中で生きている腸内細菌に栄養を運ぶのが機械で作った加工食品であるのと、地球の恵みに感謝して丁寧に作ったものを口にするのとでは、果たして細胞は同じであろうか。

ニンゲンだけでなく犬や猫などの人間に閉じ込められている生き物もしかり。

また、何も考えずに腹いっぱいにすることを目的とする食事形態と、少なくても生命に感謝して口にする食事形態とでは、細胞は同じであろうか。

 

地球は受精卵

 

我々は地球からわいてきた生物の一種である。

生命を大切にしないものは常に強欲で傲慢で頭が悪い。

多分生きていること自体を忘れてしまっているのだろう。

もしかしたら既に死んでいるのかもしれない。

スキルだけ模倣すれば同じものを創造できると思い込んでいる

形さえ作れば他者を騙せると思い込んでいる

白痴が騙せるのは白痴だけであろう。

そのような記憶を失った澱んだ意識が地球上に癌細胞を増殖させる。

在るもので事足りるのにさらにモノを欲しがる強欲さは、地球への畏敬の念がない証であり哀れだ。

たかが塵のような地球の細胞の一つである自分を、まるで何かを牛耳っているかのような虚栄や支配、それを利用しようとする搾取、依存。

彼らは同じ穴の狢で、恐怖にのみ動かされ、自分しか見えない眼球を持っている。

科学を知らなくても、自分と他人を見たことがあればわかることがある。

犬や猫やゴキブリを知っていればわかることがある。

道端のタンポポの花開く姿を知っていればわかることがある。

 

生き物は生き物を取り込んで体の中で循環させる。

循環させながらその命を昇天させ、子孫を遺し、また自分も何かにとりこまれ循環の一部になって消えて逝く。

長きにわたり自分の手となり脚となった身体には、地球の生命の営みがある。

 

万物の苦しむ様はいつも哀しい。

哀しみのもとに畏敬の念がある。

心ないサピエンスという生き物の様はいつも醜い。

 

癌細胞の増殖はいずれ命を奪う。

地球の命を助けるなら、癌細胞は自然治癒させるべきである。

地球にまだ生命力が遺っているなら、きっとそう動いていく。

淘汰されるサピエンスの中に自分が在るなら、万物に懺悔とありがとうを伝えて風になりたいと思う。

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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