随筆 136

誰しも心の中に光と闇がある。

選択の連続で日々生きる中で、どちらを選ぶかによって光の世界に生きるか闇の世界に生きるかが決まっているようだ。

 

残念ながら多くの人は嘘という闇を選ぶ。

光を選択すれば死ぬというのならわからなくもないが、わざわざ闇に突っ込んでいくのは理解しがたい。

今日も嘘の闇を一つ、明日も一つと積み上げていく人と、毎日光ポイントを一つ二つと積み上げる人がいる。

 

自分の心根が美しくなく、頭がよくなくても、そのままそれを素直に生きれば嘘は積みあがらない。

動物は自分の為に生きるものだし、利己的になるのも仕方のない場合がある。

利己的なのが闇ではなく、嘘が闇なのである。

 

地球に与えられた生命の役割は循環ではないのかと考える。

ケージの中に押し込められた家畜やペット。

喜んで生きていたのに、いきなり連れ去られた鳥たち。

金の為になくてもいいものを産み出す生き物に犠牲になる数多の生命。

このような業は荷担しないほうがいい。

全員が荷担しなければその業は淘汰される。

 

しかし残念ながら、自分だけが不死身でいたいという恐怖に憑りつかれたものたちは、今日も闇を積み重ね増幅させる。

ニンゲンごときが何をしても、無限に続くこの一つの法則を覆せることはないだろう。

その流れの中で、できるだけ地球の邪魔をせず循環を滞らせないように一細胞として淡々と生きること。

できることはそれくらいかもしれない。

 

善悪のない透明な心で生まれてくる生命。選択一つでそれぞれの世界に生きる。

止まらないニンゲンの欲を眺めれば、哀しいかな宇宙は初めから光と闇に分かれているのかもしれないとも思える。

昼と夜のように。

宇宙は圧倒的に闇だ。

闇の中に光輝く星がある。

ニンゲンも総体的には闇で、一部光輝くものが在るだけなのかもしれない。

 

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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