随筆 140

幸福は日常の何気ない刹那に散りばめられている。

なるたけ人間の創ったシナリオに洗脳されず形に拘らない生き方を続けているが、それは所謂『普通の形』の中で生きてこなかった両親が築いた二人の幸福の下に在って、

「生まれ育ちは関係ない」

という父の生き方が証明し続けたことでもある。

また、母体の心理から胎児に流れる内分泌の影響を考える時、私は強い愛情でつながった二人の受精卵であることも、生まれながらに幸福である理由の一つではないかと思われる。

残念ながら私自身はそこまで強い愛を感じた男との間に子をもうけてはいない。

その分、母としての愛は限界無く発しているつもりではあるが、私のような幸福感を3人の子が持っているかどうかはわからない。

私が両親に敵わなかったことの一つである。

 

形に拘ったり通帳の印字に拘って、自分の子さえ金の道具にしようとする親もいる。

嘘ばかりつく人間もいたが、育った環境を訊けば、胎児の頃から嘘を刷り込まれているのかもしれないとさえ思われ同情した。

加えて負の連鎖を断ち切れる賢明さが本人にないと、生涯嘘をつき続ける不幸な人生になる。

幸福な人は嘘をつく必要がない。

誰かを騙す理由もない。

 

世間体とは誰かが僕を見てる!!私を見てる!!という自意識過剰の勘違い

 

一つ屋根の下で、夫に妻に子に嘘をついているような人生は不幸極まりない。

家族と言ってもそれぞれ別々の人間だ。

わざわざ嘘をつかなければ最小単位の群れさえ作れない環境に子を育んで、

「ニンゲンは嘘をついて生きるものだ」

と刷り込むなら、別れを告げた方が子の人生には良いのではないかと私は考える。

結婚するなら幸福な家庭を築くこと以外に目的が見いだせない。

闘う相手は要らない。

嘘をつく相手も要らない。

見抜けなかった自分の浅薄さを嘆くしかない(笑)

 

 

本来、愛し合う二人に書類は必要ない。

私自身、最愛の人とは婚姻関係に無い。

自分が正常な雌だったのだと自覚できた唯一の相手だ。

10年間、プラトニックゆえに強く愛を感じた。

諸行無常という彼と、地球の流れに添いたい私。

支配より相手の幸福を願うことのほうが上回る私たちには、現状を破壊することが互いの最善策とは思えなかった。

もしも彼が私の人生のすべてで、彼にとって私が人生のすべてなら両親のようになったろう。

互いの目指す世界を尊重するなら、相手に合わせて自分の世界を捨てるわけにはいかなかった。

生きている限り完全に切れることのない細い糸のようなものだけが遺った。

 

誰かから見て、何の価値もないようなものが、実はダイヤの原石だったりする。

ダイヤに見せた輝きが、中身が空洞のガラス玉だったりする。

偽物を纏う生き物には価値を感じない。

衣服が汚れていても、汗や土にまみれていても、命が光輝いている生き物たちが生きて死ぬ地球であってほしい。

賢明さは、生命を活かすことに使われるものであってほしい。

そのための技術を技術と呼ぶ世界であってほしいし、何もできないなら自分自身が幸福であれば世界は平和だ。

 

地球が自然治癒力をさらに高め、生命を穢すものを淘汰する時が来る。

真に地球を愛している生命だけが遺る。

もしも自分が淘汰されるべき癌細胞なら喜んで淘汰されようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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