随筆 141

家の仕事は無限だ。

外の仕事だけしていたのは14~18歳の数年で(学業と併行していたが)家事育児仕事全部やっていた期間の方が長い。

現在、ほぼ家の仕事だけになったので、畑から自分で食べ物を作るなどというクオリティの高さも求められるようになったが、コニーサンと出会ってからはガーデニングに加えて仕事もしながら11匹のハムスターの世話もした。今はシェリーだ。

数年前から両親の様子をみに実家に通うという仕事が育児の代わりに増えた。

以前は徒歩も含めて30分の距離だったが、今は2時間かけて通う。

早朝に行く畑の水やりは、また同居人が行くようになった。なので川からの水くみは午後だけで済む。

箒で床の掃除をして、2階から全部の床を拭く。不思議なことに床を拭いた後の空気がとても清々しい。

その空気感が爽快で、床拭きは案外楽しい。

お風呂の水はバケツで汲んで洗濯機に。これも18歳から継続している水の使い方で子供たちも当たり前にふろ水で洗濯をする。

 

そしてガーデニング。

庭の植物は50種ほど。

私にとっては畑より庭の植物の方が大切。

バケツで水を与える植物と、じょうろで与える植物をわける。

化成肥料や農薬は一切使わないので、ひどく虫にやられてしまう植物には定期的に有機質のもので消毒をする。

でないと葉っぱがすべてなくなる。

シェリーの糞尿や生ごみで作る堆肥ももう3袋目になった。

かつてのベランダガーデンと違い、堆肥づくりや作業は庭のほうが断然楽。

先日、同居人に高い樹木の剪定をしてもらい、日当たりもよくなった。

 

クロスバイクで買い物に行くのは年齢に反比例して運動量を上げるため。

でないと必ず体力は落ち、周りに迷惑をかけるようになる。

いつも走っている距離は8キロ~30キロ程度。これからのシーズンはかなりきつい(笑)

UVカットナノ化粧品は買わないので(基礎化粧品は手作り)年中小麦色の肌になった。

 

野菜が多く穫れた日は、保存食も作らなくてはならない。

弁当歴は35年になるが、作り置きは冬にしかしない。

栄養価も落ちるし、食中毒のことも考慮しないといけないので、早朝、一から作る。

冷蔵庫が単身者用の小さな古いもので(18からずっと単身者用)レンジもジャーも湯沸かしポットも使わない我が家は、知恵を使わないと食事作りもいろいろ難しい。

以前は近所においしいパン屋さんが多すぎて時々しか焼かなかったが、ここにはパン屋がないので毎日自分で焼くようになり、配合もうまくなった。

 

サンドイッチだってパンから焼かなくてはならない(笑)

 

徒歩で百貨店に行けたのにこんな不便な田舎に移住したのは家族のためだった。

特に両親のことが頭にあった。

病弱だった身体を『タフ』と言われるまでに鍛えてきたので、動ける間はいくらでも動こうと思っていた。

このご時世だが、母は抗がん剤も治療も断っていたので、最期の日も数時間前まで一緒にいた。

入院していたら毎日家族と一緒にいることも、面会も厳しかっただろう。

最後に言葉を交わしたのは父だ。

自分が死ぬというのに父を気遣ってかけた言葉。

念願かなってうちに同居したのに、父のためにバリアフリーにしてしまった実家を処分もできず、一か月余りで帰ってしまったのが残念だ。

母は、私のおかげでこんな美しい場所で住めると喜んでいた。

 

子孫繁栄

子供たちには十分すぎるほどに背中を見せてきた。

自分で調べて真実に辿り着く知性も持ち合わせているはず。

余計なことにエネルギーを割かなければ。

だから私のいない未来は勝手に自分で考えて乗り越えてくれってのが本音でもある。

田舎移住も、シナリオを読み解く勉強も、いろいろな準備も、両親のためにしていたのだと母が死んで気づいた。

脳裏に浮かぶのはいつも両親を助けている画像だったのだ。

これも家の仕事の一つだった。

結果的に家族全員に役立つのだけど。

 

負の連鎖を断ち切ることが真の先祖供養であり、徹底的に幸せになることが真の親孝行だ。

愛ある親は子をコントロールしない。子の幸せしか望まない。

もし現代日本人の子孫が繁栄しないとしたなら、または世界の人々の子孫が繁栄しないとしたなら(人間の印刷した紙幣をたくさん持つことではなく真の富を持てるという意味での繁栄)サピエンスが地球の自然淘汰による絶滅危惧種になってしまったということなのかもしれない。

いつか誰かが絶滅の瞬間に立ちあうことになる。

その時代が今だったりするのだろうか。

 

地球上の生命が皆喜んで生きて死ぬ世界を。

万物にありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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