幽霊

祖母は死んだ人も生きている人も視えると話していた。

場所も視えていたので、生命の意識を感知する何かが原始人みたく遺っていたのかもしれない。

事実、いきなり電話で

「今置いたそれをすぐにどこかへやりなさい」

とか言ってくるし、入院した病院に見舞いに訪れると

「お前の家の裏にあるうっそうとした樹々はなんだ?」

と、一度も来たことがないのに言った。

それがその子供たち、つまり母たちに遺伝し、彼らはみた幽霊について語っていた。

それは近所の人も知る、大きな妻に殺された小さな夫で有名な幽霊だったそう。

死後の世界は無いと思いたい私と、親類縁者の話。

私には死んだ人は視えない。

だがこのようなことから死人が無だとは言い切れないのである。

生きている人の意識が創りあげた幽霊なら、なぜ会ったこともない子供たちが同じいでたちの白い着物を着たおじさんを同時に見るのか。

引越し先で

「ここに小さなお婆さんが座っているけど心当たりはないか?」

と訊ねる母に、近所の人が

「それは以前にここにあった文化住宅の家主のお婆さんよ」

というのか。

そういった話を耳にするたびに、その後の世界に想いを馳せた。

 

仕事で初めて東京へ行ったとき

「今日は誰かが現れる」

と思っていた私。

イベント会場でいきなり私の目の前に立ち、般若心境を唱え始めた白いスーツの男性。

(この人か・・・・・)

そうしたらいきなりこれ。

「お前についてる若い男、不倫か?」

「いえ、離婚しているので不倫ではありません」

「ほかに生霊二人ついてるがとってやる」

知ってる(笑)

本人たちにももう伝えてあった。言いたいことがあるなら私にはっきり言えってね。

「いろいろ霊がついているがどれもお前を助けてくれているから問題ない。」

何も言っていない。

何も聞いてないのに、この人どんどん話すし、私は笑って答えるから、横にいた上司が目をパチクリしてた。

前世がどうとか、恐れ多くもかの有名な○○が憑いてるとか。

そのあたりの真偽は不明。

私にはわからないから。

 

なんにしても不思議なことが数えきれないほどある。

母が亡くなった後も、もしいまどこかにいるのなら自分が何に騙されていたかきっとクリアになっているだろうし、信じた世界が間違っていたこともわかっているだろう。

私が同じ立場なら全力で遺った子孫を守るから、きっと祖母や母も私を守るはず。

 

真の先祖供養は負の連鎖を止めること

自分の命を与えてくれた他生命へも先祖へも、それを無駄にしない生き方をすることが魂の浄化だと思っているから、幼少期から他人の意見に左右されず貫いてきたものが在る。

こんなに生きてもまだ、その結果は視えない。

でも楽しみでもある。

同じ方向に歩めない相手とはどんどんサヨナラしたけど私はとても満足。

同じ世界に生きない相手と共に歩んでも不幸なだけだ。

空いた場所にはいつも別の誰かがやってくる。

それが天命。

 

 

 

 

 

 

 

 

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