平成で三人の子に恵まれました。
そして皆巣立ちました。
三度の結婚は平成と共に終わりました。
昭和の時代のあの希望は平成では失われ、学んだことは殆ど人間の傲慢さだったように思います。
それでも他生物を虐待し殺し生きる様は、哀れでもあり美しくもあります。
生きるとは単に食べて寝て出して交尾することくらいなのだと、真に認識できた時代でした。
今日も産まれし赤ん坊は、母の愛を求め、生きるという言葉さえ知らずに懸命に命を繋ごうとしているでしょう。
園庭を走りまわる子どもたちは、まだ見ぬ明日への希望に胸膨らませているでしょう。
塾で遅くまで勉強する眼鏡をかけた学生たちは、東大や京大に入れば何かが変わると思い込んでいるでしょう。
交尾を覚えた大人たちは、一時の快楽ホルモンに依存し愛し合っていると宣うでしょう。
単なる書類の登録である結婚で、相手を所有したと勘違いするでしょう。
けれどその世界の中に、愛を覚えることも悲しみに涙することも確かに在るでしょう。
この壮大なファンタジーがファンタジーだと気づいてしまうことを悟りというのでしょう。
その虚無の世界から生み出される喜怒哀楽を果てしなく愛することができたなら、あなたも間違いなく幸福の世界に生きることでしょう。
私も早くその境地に至り、地球の恵みに感謝し万物を愛し、闇さえ抱え込みたいと思います。
今日も皆さんありがとう。
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