モチとんへの敬意

彼らとの出逢いで、どれだけ私の価値観が変わったでしょう。

彼らとの出逢いで、どれだけ人間の醜さを目の当たりにしたでしょう。

 

今朝5時32分、うちで産まれたココとコニーサンの息子、モチが逝きました。壮絶な最期でした。

 

今までに8匹看取っていますが、彼のような最期は初めてでした。

 

一昨日から何も食べなくなり、昨日は朝から水さえ飲めない状態。二歳二ヶ月をこえているので、もう時間の問題だと思いました。

 

他の仔たちと同じような老衰に見えました。

ところが、日中は私にくっついてグッタリしていたはずなのに、夜中に急に元気になり、部屋中走りはじめました。それも束の間、そのうちひきつけのようになって痙攣し始めました。

こうなると最後……のはずでした。

痙攣して掌にのせると、脚が小刻みに震え、また動き出して毛づくろいを始め、部屋をウロウロするのです。そして時々

「しんどい、しんどい」

というかのように私の服のあちこちを噛みます。

何度もひきつけと痙攣を起こし、もう最後だと思っても、諦めません。

 

まばたきをしながら、私に何か話しています。

「俺はまだ生きるんだ!」

「まだ、死なないんだ!」

そう言っているかのようで、ピクピクと仰向けになって痙攣を起こすものの五回も、虫の息から復活して、手や脚を動かし、私を見つめなんとか平静を保っていました。

六回目の痙攣のあと、勇姿を遺したまま、彼は本当に逝ってしまいました。泣いていました。

 

赤ちゃんの頃、ケージが足りてなくて、二重の段ボールにねかせていたら、必ず2枚とも大きな穴をあけて、朝には行方不明になっていたモチ。

 

縄張り争いをして、父親のコニーサンを瀕死の状態にしたモチ。

 

ケージが壊れて、一日水槽にいれていただけなのに、台の上から一晩中諦めないで、水槽の縁にとびつき続け、とうとう朝には外に出てしまったモチ。

自由を求めてやまない意思の強さは彼以外いないと思っていましたが、兄弟姉妹の中で、リンと二匹、最後に遺った長寿の彼が、まだ諦めない強さを見せるとは……

 

人間なんて、死にもしないのに、直ぐに無理だと言って諦める人だらけです。

モチの母親のココも、半身麻痺になり一ヶ月介護しましたが、最後の朝まで自分で身体を引きずって歩き、倒れながらも座って毛づくろいをし、それでいて、私に噛みついたりせず、強靭な仔でした。

 

モチとそっくりのココ

介護中のココ

 

コニーサンも身体が動かなくなって10時間も頑張ったのですが、一ヶ月諦めずに頑張ったココの強さに当時も、人間の愚かさを嫌というほど気付かされたものです。

こんなところに閉じ込めていたのに、まだ生きたいなんて、本当に感謝しかありません。

だけど、彼らが逝くときには、必ず私はこう言って見送るのです。

 

二度と人間なんかに見つかるな

 

野生でもきっと生き抜いたであろうモチとん。

自由を奪って本当にごめんなさい。

そして、たくさんの幸せをありがとう。

 

 

 

 

 

 

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