とある場所に娘と行ってきました。
娘は三年間、養豚に従事してきました。日本式の養豚に……
そんな娘がアポを取って、快く見学することを承諾してくださったのはここ。
自宅を5時半に出て着いたのは11時頃。駅まで車で迎えに来てくださいました。遠方ゆえ保護者も同伴なら…ということで、問い合わせたのは娘ですが、私も興味ある分野なので見学することにしたのです。
上記リンクから見ていただけたらわかりますが、山のそばで10頭ずつ、泥で遊んだり日向ぼっこしながら豚が、のんびり生きています。
何処にも豚舎らしきものはなく、雨よけや日よけになる屋根の下でくっついて寝ていたり、私達に鼻を突き出してきたり、穏やかな顔をした豚さん達がいました。
本来、豚は泥で身体を冷やしたり、土を掘って草や根を食べたりします。土も食べるそうです。飼料はもちろん標準量与えてらっしゃるそうですが、あとは好きなものを食べている豚さんたちです。
彼らは食肉にされます。でもせめてそれまでは、生まれてきた喜びや、本能に沿った生活をと、殆ど放ったらかしらしく(笑)
日本の法律により、したくなくてもヤラなくてはいけない彼らにとって『キツイこと』だけはどうしようもないそうですが、穏やかな彼らの生活を見て、日本の豚肉を食べることをやめていた私も、少しばかり気持ちが楽になりました。
肉食が間違いだと私には言えませんが、消費者の考え一つで、牛や豚や鶏たちの苦しみは劇的に軽減されると思います。せめてそうして彼らの命をいただきたいものです。
こうして、自然の環境下で彼らを育てるには土地がいります。動けないような狭い場所に詰め込んで、モノ扱いして、太らせて脂肪だらけにするような柔らかい肉を、食べ放題だ、安いだと言って何も考えずに食べ続け、廃棄量も多い飲食店に通う人々と、高価でも少しだけありがたくいただき、自分で調理して廃棄を出さない人々とでは、何が違ってくるのでしょう?
そうやって今後の日本の子どもたちの未来さえも圧迫するほど税金の無駄遣いをするのでしょうか?そのような企業は果たして、種の存続を考えているのでしょうか。
食ひとつで、世界を変えることだってできるのです。
食べ過ぎておいてダイエットのために無駄なサプリを購入し、身体によくないものを食べておいて病気になるなら、きちんと消費を考えて自分の身体を守るほうが賢いでしょう。
自分が食べているものがどこから来ているのか、きちんと考えることで子どもでも世界とのつながりがわかります。
鶏などはぜひ自分でクビを切り落として食べてみてください。そうやって命を直に感じていれば、もっとよくなることもあるような気がします。
アフリカで私と息子が殺した地鶏
そして、たくさんの命を殺して自分の血肉にしたからには、彼らに恥ずかしくないような生き方をしたいものですね。
今日も皆さんありがとう。
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