気付けばもう数年会うこともなく、どうなっているかも敢えて訊くことのない互いに多忙な日々。
なのに会った瞬間、何かが繋がる感覚が確かにあるのです。
一度にそういう方々と再会しました。
もしかしたら私の一方的な思い込みかもしれないけれど。
もう何年も逢っていないため、互いに歳を重ねて幻滅しやしないか、正直そんなことも考えていました。
ところが、目に留まった瞬間、もうあの日に戻っているのです。
まるで昨日逢ったかのような感覚は、ずっと繋がっていた証。
もしかしたらそれも私の一方的な思い込みかもしれないけれど。
初めて会ってから10年になる方々。
以前は一か月に一、二度お会いしていた方も、私がスマホとSNSをやめたため、所謂私が消息不明。
現代日本はSNSやLINEから消えると、行方不明のようになりますね(笑)
コロナ前に移住したので、もうここに来て結構経つのだけど、改めて移住先と自給自足のような生活をしていることを告げました。
懐かしい声、変わらない笑顔。
でもきっとものすごく努力して積み上げられた現在の立場。
好きですよ、今も(笑)
もちろんそんなこと本人には伝えないけれど。
彼の背中は、あの頃の私の励みでした。
10年が走馬灯のように流れ、自分はいったい何をしているんだって、ちょっと悲しくもなり‥‥‥‥
初対面の日に意気投合し、会えば常に時間を忘れ、なかなか別れたくなくなる人ともお逢いできました。
再会しても変わらずオーラが光り輝いていて、心が弾みました。
あんなに輝かしい人はそんなにはいないから。
それぞれが社会のため自分のため、継続して進化し続けているのだなと……
同じく初めて東京に行ったのも10年前。
そして仕事や研究会で何度も東京に行くことになり、その度に駅まで迎えに来てくれた人がいました。
一時期、関東に住んでいた時も、近くまで来てくれてよく一緒に飲みにも行った優しい人。
その人のこと、新幹線の中でずっと考えていました。
再会できぬまま涅槃に逝かれました。
私にとっての東京駅は、彼が立っていないと始まらないのです。
なのに、とても早すぎる旅立ちでした。
多くの方に愛されて自分は幸せなのだと気づかされます。
畑のおばさんと化して真っ黒に日焼けした今の生活は、誰かに愛されている暇さえありませんから(笑)
500マイルの歌詞に
「優しい人よ 愛しい友よ」
というフレーズがありますが、まさにあの気分です。
何も持たない私に、人々が愛をくれて
笑って、握手して、束の間を共にしてサヨナラ……
また思いがけず、以前住んでいた場所も車中からですが見ることができました。
複雑な駅の乗り換えも、階段を上がった場所に変わらずにあるカフェも、何もかも昨日の事のようでした。
今すぐあの点に戻れそうです。
つまりは、私はあの頃、とても幸福だったのだと気づくのです。
田舎移住して空は広くなったけれど、本意でない忙しさは感情さえどこかに押しやってしまうものですね。
ですがそれも大きな仕事のひとつで、どんな人も仕事の多忙さは大切な魂の記憶を忘れさせてしまうのかもしれません。
皆さんもどうか今夜は仕事をそこそこに、心に染み入るような時間を大切にしてみてください。
今日も皆さんありがとう。
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