人間はとかく他者に「自分が正しい」と思っていることを押し付けたがる。
自分の方が「長く生きている」とか「ライセンスがある」とかなんだか陳腐なことを口にする者もいる。
きっとそれで皆自分が「優位」に立つように錯覚を起こせるからなのだと思う。優位に立ちたいということは、劣性だと自分で認めているということで、人はそこを察知してその人を劣性とみなす。つまり「自分が蒔いた種」である。
自分がとても素晴らしい生き物だと勘違いして他者をコントロールする様は、いくら勉強ができても金を稼いでいても生物としては生命力をまったく感じない。
祖先たちの選択で私たちの遺伝的なものは同じではない。遺伝子とは直系の両親の問題ではなく、自分の中に入るすべての祖先の選択と判断の結果である。嘆いても仕方ない。その精子と卵でしか自分はこの世に存在しないのだから、すべて受容するしかない。
正しいことというのは人間世界にはない。我々先進国民のような劣性の生物が、たとえ金のために象の顔をえぐり象牙の印鑑を作って彼らを絶滅に向かわせても、環礁で行う核実験で海洋生物の感覚器官を狂わせ大量死をまねいても、結果的に子孫が困り馬鹿なホモ・サピエンスを絶滅に向かわせるための地球の自然治癒力が働いている事象なのかもしれない。
だからこれが正しいとあなたが決めることはできないだろう。そんな言葉を他者に吐く人がいればきっと自分が地球からわいてきた生物の一種だと知らないのだろう。
地球が生かしてあるものは、どんなに醜く見えても、傲慢に見えても、道化でも、きっとミミズやゴキブリと同じく「いま」は必要なのであろう。
だからあなたは必要とされてる。
なぜここに辿り着く人がいるのか私にはわからない。
でもきっとそれは地球の決めた運命だと思うから、一つでもあなたの心の曇りが晴れることを願う。
今日も皆さんありがとう。
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