何が本当か

インターネットのおかげで、世界中の情報が錯綜し、何が本当か分からず人々は右往左往、一喜一憂する毎日。

これが正しい、いやそれは陰謀論、まさかそんなことが、でもきっと誰かが助けてくれる……

 

なんでもいいのですが、自然の摂理だけは変わりません。

膨大な知識を頭に詰め込んでも、所詮は机上の空論。

本当に価値があるのは、アルバイトが描いたネット上の記事ではなく、金儲けのために描かれたお話でもなく、自分が経験してきたこと、実際に見てきたこと、本当かどうか確かめた知識、現場にいた信頼のおける人の声など。

 

人に伝えたところで、話し手が本当に関係者に訊いたのかどうかはわからないし、聞いた側が確かめる術もありません。

真実は自分が生きているということくらい。(これも嘘かも?!)

 

周囲がどうなっても自分が同じようになるかどうかはわからないし、遺伝子も違うし、食べて来たもの吸ってきた空気、睡眠時間、腸内細菌、もちろん顔かたちも異なるわけで、広義では同じサピエンスでも、狭義では同じ個体はいません。

また、誰かが自分を助けてくれるという幻想は棄てましょう。

 

冷静に周囲の生き物を見てください。

生まれた日から今日までのニンゲンの行動を思い出してください。

 

動物は自分のためにしか生きません

 

そして南太平洋の島国と、アフリカのサバンナのマサイでは常識が全くちがいます。

 

地球上のニンゲンだけが作ったお話である、他生物には全くもって通用しない国境という視えない線で囲われた中の事を誰にでも圧しつけるのは視野が狭すぎます。

 

自由に生きて逝きましょう。

 

でもね、その自分とやら。

 

腸内細菌はどのくらい自分の中に生きていますか?

皮膚常在菌は?

28日周期で入れ替わる皮膚細胞は自分ですか?

脚を切断しても、目がなくなっても、その人はその人ですね。

 

では脳がその人ですか?

それとも心臓?

いったいどこまでが自分で何処からが他生物ですか?

 

何故霊体が視える人がいるんですか?

ある仔が事故で亡くなった時、クラスメートの家で次々に起こったポルターガイストの説明は?

 

自分っていったい何ですか?

死にたくないって?

腸内細菌を助けたり、皮膚常在菌を助けるのですか?

それとも眉毛?

 

こんなことを考えていると、「ニンゲンごときに生命の神秘なんてわからない」って思っていた幼少の自分を捨てきれません。

時は経過し、身体は大きくなり、いくつかキズも遺り、外見も歳をとりました。

でも、あの時、まだ小学生になるかならないかくらいの自分が思っていた感覚は確かにあります。

皮膚は入れ替わったはずです。

髪の毛もすっかり。

 

自己過大評価できません。

勉強は無駄かもしれません。

そんな生物が創ったお話が真実であるはずもなく。

 

結局、個々が感じていることがすべて正解で

 

真実は虚無リアルはファンタジー なのです。

 

だから自分が凄いなんて思える人は摩訶不思議で、支配欲も承認欲も虚栄心もコメディにしか視えません。

 

何が起きても、空を仰ぎ風に吹かれ

「あぁ万物と生きるって幸せだな」

って思うことが出来たら成功です。

 

執着は無意味です。

ひとつひとつが重りとなってあなたの脚に繋がり、海の底に沈んでいきますよ。

執着が無ければ、常に海の上に浮いて大の字になって光を浴び、思い切り空気を吸うことが出来ます。

そして同じく大の字になって浮いている人と手を繋いで遊べばいいのです。

 

今日も皆さんありがとう

 

 

 

 

 

 

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