随筆 55

幸せというものを勘違いしている人が多すぎるのではないかと思う。

幸せとは子供の頃にすでに完了できるものだ。

友達が

両親が

金が

成績が

地位が

名誉が

 

ではなくて、イメージは大地の上にたった一人になった時の自分が持てるもの。

自分の存在価値。

だって、親がいても誰がいても、紙切れがあっても、それは全部自分にはコントロールできないものだから。

動物は巣立てば独りになる。その強さを目標とした。

独りで無人島に辿り着いても生き抜くような、地球の一生物としての自分。学校で勉強なんてしなくても、地球に存在するものを五感と第六感で選択できるような感性。師匠なんて要らない。すべてのものから学びとる。

そんな風に決めたのが小学生の頃。

私は自分で自分を満たせた。

だから、あとはすべてオマケ。

強いて言うなら、気をつけたいのはその「オマケ」の選択。

オマケなんだから、自分にプラスのことを選びたい。マイナスをもらってしまうと、満たしていた幸福度が文字通りマイナスになる。

100%の状態で生きている私は、すっかり安心していたのだけど、他者と生きる上でこのマイナスを持ってこられて、20代の頃は対処ができなくて病気になった。

いまは、どんなマイナスの人からも必ず何かを掴み取って、自分の世界から消す。

つまり、同じ世界に生きないってことね。

自分の世界は自分が注目したものだけで出来ている。好きじゃないものにぶつかったら、逃げるのではなく、凝視して熟考して、ありがとうってサヨナラする。

そうすると、目の前にあるオマケは必然的にプラスのものばかりになる。

学びと気付きは積み上がる一方だ。だから、過去全てに出会ったすべてのものが師匠だし、過去全てにありがとうっていつも思える。

何もなくても幸せなので、他者が想像しているように、私は何も欲しがっていない。でもせっかく生きているのだから、出会った人と幸せを分かち合いたいし、ファンタジーをリアルにして遊んでいる。

本当は、それだけなんだよね。

だから、今日死んでも後悔ない。

私から幸せを奪うことは誰にもできない。

だって、自分の中にしかないのだから。

 

みんな、順番間違ってる。

幸福は独りで完了できるものだよ。

だから、親が元気なことはオマケの幸せ。

子どもに恵まれたこともオマケの幸せ。

パートナーがそばにいてくれることもオマケの幸せ。

私を好きになってくれることは、ビックリ仰天の幸せなのよ。

ハムスターたちが愛してくれたことは世界がひっくり返るほど驚きの幸せだった。

長生きすることだけが幸せじゃないから。

何かを独占したいとか、子どもをコントロールしたいとか、配偶者をコントロールしたいとか、なんかちがう。

そんなことする前に、まず自分を満たそう。

簡単、正直になること。

嘘つきをやめること。

ここからがスタートだと思う。

オマケだから、感謝できる。

オマケだから、分け与えられる。

オマケだから、楽しい。

そんなところかな……

 

どうか世界中の生物がバランスよく循環できる地球になりますように……

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

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