3日前、畑仕事を終えて帰るとき、無性にパディを連れてきたくなった。
(じっとしていないので野生動物にやられる可能性もあり断念していた)
かわりにたくさんの雑草を土産に持ち帰った。
それは虫の報せだったようだ。
パディはロッピーと共に2021年にホームセンターのショップで『処分品』としての最終日、娘が買った仔だ。
ケージは同居人がデザインし、娘と息子たちの協同作業で作った。
当時、まだシェリーがいた。
私にとてもなつくパディを、まるで存在がないかのように無視しつづけたシェリーを思い出す。
シェリーが昨年逝ったあとは、パディが急に私に甘え始め、色々と要望を訴えるようになった。誰が親分かよくわかっていたんだな(笑)
パディはアビシニアンモルモット。
まるでドレスを着たようにお尻のあたりまで毛が長いので引きずって毛玉になりやすく、時々娘がカットしていた。
じっとしてくれない、抱っこも出来ないパディのヘアカットはなかなか難しい。
ショップから引き取った時、とても大きいので生後半年とは思えなかったのだけど、その後店に入ったモルモットがあまりに小さかったことや、パディの空いたケージに入店したチンチラがGWや正月、Xmasのたびに誕生日が書き換えられ、生後3か月や半年に『変身』しているのを確認し、パディは既に2歳くらいだったのではないかと思われた。
手のかからない仔で、雄のわりに噛みついたことも一度もなかった。今朝逝ってしまったあと娘と確認したら、雌だった。(やっぱり)
昨年4月に同居人が買ったリンジー、アンディ、エンジェル、ボサノバ、ソフィ、ピティ、シャイニー、ツンツンの世話が忙しすぎて(餌配合と掃除の永遠ループ)パディの世話は完全に娘がするようになった。寂しい思いをさせたけど、最近は娘に顎を撫でてもらったり、おやつを食べさせてもらったりしてなついていた。
一緒に来たロッピーとはとても仲が良く、朝は揃っておやつを食べ、お互いのケージに入ってチモシーやペレットも共有するような関係。
ロッピーはあちこち走り回って自由にしているけど、パディは怖がりでケージの近くか部屋の真ん中まで来るのが精いっぱい。ただ、冷蔵庫を開けると
「キュイン、キュイン」
と急にうるさく叫んだり、まな板で人参を切り始めると同様に大きな声で呼んだりする賢い仔だった。リンジーやアンディ達にかかりっきりになる前は、私がドアを開けて帰宅した瞬間
「キュイーンキュイーン」
と鳴いていた。
一昨日もエンジェルたちを畑に散歩に連れて行ってたのに、無性にパディの事が気になって大好きな草をたくさん持ち帰ろうとおもった。帰宅してすぐにパディにあげたのに、チラッと見ただけで食べない。
「あれ?どうしたんだろう?」
って不思議に思ったものの、またリンジーたちの掃除や家事に座る暇もなく動きっぱなしだった。夕方娘が帰宅し、いつもより遅い時間の給餌にもかかわらず静かすぎるパディ。
「パディがなんかおかしい」
見るとおしっこもうんちもしていない。食べていない。水も飲まない。一目瞭然、顔がしんどそう。
ハムスターズ11匹を看取ってきた私は、彼らの最期を思い出す。
3日近く水も飲めず、何も食べれず、夜中も息苦しそうだった。二晩ついて看ていたけれど回復してくれなかった。
うちに来てまだ1年と4か月。
早すぎるよパディ。
娘と二人で無花果の大きな鉢に土葬した。
ハムスターズにもシェリーにも言ったように、私からの贈る言葉はこれ。
二度とニンゲンなんかに見つかるな
閉じ込めてごめんよパディ。ほったらかしにしてごめんよ。
今度は絶対にニンゲンがいない世界で幸せになってね。
ありがとう。
さようなら。
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