動物との共生 2

昨日、パディが逝ってしまい、これで見送った動物は13匹目となりました。

ココとコニーサン以来、現在まで5種の動物と共生するに至ります。

昨今、わが国でも動物愛護の考えが浸透するようになってきていますが、それでもまだカブトガニの青い血の件や、家畜の虐待などは無視されているような状態です。

待ってやることもなく殺処分という名のもと、何万羽と殺される彼らや、廃棄される『食材』という名の肉。

何の感謝もなく

「鶏のむね肉を何グラム用意して・・・・」

という動画を観る人々。

 

でも、自分も同じなのです。

動物愛護の考えも、多分私のように先進的なシステム下で生きてきてその虐待殺戮に荷担してきたという罪悪感があるから生まれるのではないかと思います。

 

例えばうちのロッピーは、パディやシェリー、リンジーたちとは種が違いますが、わざわざ他生物に対する『愛護』の感情はもっていなさそうです。

互いに相手を支配せず虐待せず、ニンゲンに閉じ込められている環境下でも最大限自由に生きているからなのかもしれません。自分が他生物に悪意を持ってそういうことをしていなければ、愛護しなければならないなどという思想は生まれないのではないかと彼らを見ていて感じます。

自分がなぜ彼らにできる限りのことをしてやろうと思うのかと考える時、もし自由に生きている他生物との共生なら『仕方ない』と思えることもあるのではないかと気づいたのです。

もちろん彼らも種を越えて愛し合ったり、食べ物を分け合ったりする場合もありますが、基本的には彼らにとって自分に危害を与えないなら傍らに何がいても何の問題もなく、わざわざ大切にしようなどと考えなくてもよい存在なのかもしれません。傍に生きている大木や雑草のように。

 

かつて毎日ベランダに雀たちが60羽ほど来ていました。序列は何段回かあって、まず

「えさがあるぞ~」

と様子を見に来て群れに報せる子、一番に食べにくるグループ、二番手、三番手グループ、最後は何時間も後にやせ細った羽の状態の良くない1羽か2羽、という具合でした。

何かにやられたのか、時々羽から血が出ていたり大けがをしている仔もいましたが、日本の法律では野鳥を飼ってはいけないはずで、人間の姿を視れば即座に逃げる賢い彼らを私自身もなつかせようとは考えず、がんばれよ~と願うのみ。数日後、きちんと飛べるようになったのを見て安心したのを思い出します。

ニンゲンが土を殺しアスファルトで塗り固め、公園に集う彼らに『餌をやってはいけません』と悪魔の様な言葉を並べ立てているので、申し訳なさからうちのベランダにやってくる雀を追い払うことは決してできませんでしたが、最低限、閉じ込めたりはせず彼らの意思を尊重できたいたので、序列の争いも大けがも手を出さずに見守ることができたのかもしれません。

動物行動学などの書籍をいろいろ読んでいると、序列はニンゲンにもオオカミにも猿にもあることで、仕方がない事なのかもしれないと思うようになりました。

生きることに哀しみと傷みはつきもので、それをあまりに怖がって避けるあまり、ニンゲンのように平和とは逆に他生物を虐待殺戮するような生き物になってしまうのかもしれません。

つまり『ペット』や『家畜』と称して閉じ込めたり虐待しているから、不自然なその状態に自分の魂が反応して罪悪感が生まれ、結果的に動物愛護的な思想を持たざるを得ないのかもしれないと想ったりするわけです。ですから、何より大切なのは彼らを自由に放つことなのだろうなと……

 

生命力の弱い人間は、システムのおかげで今生きることができています。システムを創ってくれた人に感謝の気持ちもなく権利だけ主張しても、創造者は馬鹿らしくてやってられないでしょう。

だからこそ、動物の事も食糧問題も環境問題もすべて同じで、最大限の解決は自分でなにもかもやって生きて死ぬことしかなさそうです。

他生物の事は他生物に任せておくと同時に、自分が食べるためでない殺戮に荷担するのをやめれば解決は早いのではないかと思います。

哀しみのない世界は無いし、傷みのない感覚器もありません。

たとえ捕食者に狙われても最期まで諦めずに生きようとする彼らを見ていて、人間の弱さと傲慢さが情けなくなります。そして申し訳なくなり、結果、最期まで責任をもって看てやらなければ・・・・・となっているような気がします。いたちごっこですね。

そういう世界に自分が荷担してしまったことで、また今生の汚点が増えてしまいました。

とはいえ、今は未だ、自分も含め地球上の人間の大半は誰かの創ったシステムのおかげで生きています。瞬間ALLリセットで手っ取り早く世界を新構築させれば地球がかってに治癒させていくような気がします。

いつその日が来ても後悔がないように、傲慢な自分は透明で美しい魂(他生物)と共に生きていたいです。

 

ごめんなさい。

そしてありがとう。

美しき世界を見せてくれる生物たち。

 

万物に愛を

 

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