随筆 40

世界観はひとそれぞれで、この島の中に限ったお話をする人もいて、先進国民に限ったお話をする人もいて、ニンゲンに限ったお話をする人もいる。

人の価値について

人の価値をお金で換算してはいけない。

アフリカの電気もガスも水道もない村の家で、客人をもてなすために井戸水で作ったハーブティーや、とれたての自然卵で焼いてくれるチャパティをとても美味しいと思える人と、そんなの怖い汚いって思う日本人。

人の価値=お金になるかどうか、ばかり考えて誰かと付き合う大人たち。ビジネスという名のもとに、生きる事にさほど必要でもないモノを、いかにニンゲンたちに消費させるかに四苦八苦することを、正しいと信じて名刺を差し出す人々。それをわざわざ借金までして、大学に「学び」に行く人々。

土壌が肥沃で、作物がひとりでに育ち、水がきれいで、空気も綺麗。そして肥沃な土地で育まれた植物があり、海に囲まれ魚もいる。そんな大地だったとしたら……

生きていくのに困らない環境のもとに住む、途上国の人々や先住民は、ビジネスなどしないだろう。私達よりずっと大切なことが当たり前にわかっていて、尊敬すべき生き方だ。

仕事とは、お金を稼ぐことではない。ハチも蟻も働いている。

肥沃な土地と本来の水と、本来の空気がかろうじて残る美しき地球の一部と、そこに暮らす人々に、誰かが作ったシステムに洗脳された私達の価値観をおしつけるのは、褒められたことではない。

地球はきちんと生きていける環境を作って生命を生み出している。それを一部で「加工」してしまうと、その歪は連鎖的に拡大する。

そうして多分長い時間をかけて、もしも氷河期がきて、ホモ・サピエンスが絶滅したら、どうしようもないような、不自然な人工物である、他の生物に迷惑な負の産物が大量にこの星に残るのだろう。

だけど、地球がまだ生きるとするなら、ガンを自然治癒させるように、また、長い時間をかけて、この負の遺産を消し去る日が来るのかもしれない。

その自然治癒力にかけたい。

私達は地球が生み出した、細胞やウイルスである。地球が生きていくのに不必要だと判断したら治癒力によって淘汰されるだろう。

哀れなる動物たち、海洋生物たち。ニンゲンの創造したもので、絶滅に向かう他生物たち。

できるなら最小の命の犠牲で、地球が治癒して欲しいと願う。

その中で私ががん細胞として淘汰されるなら、喜んで受けいれていこうと思う。

 

 

 

 

 

 

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