天高く馬肥ゆる秋

天高く馬肥ゆる秋とはよく言ったものです。

滝のように流れる汗を毎日流していた夏から考えると、今年は秋がやってくるのも早く、朝の畑仕事はもう寒いくらいです。

また、何を食べても美味しいのも、あの夏の太陽エネルギーをいっぱいに蓄えた果実や木の実ゆえのことなのかもしれません。

 

この村で仲良くしていたアメリカ人夫婦と物々交換をしました(笑)

私からは日本文様の茶器セットや花瓶を。

あちらからはお子達と収穫してきた栗をいただきました。

 

畑の隣人からはたくさんの蜜柑を。

別の隣人からはたくさんの柿をいただき、今年は数回柿を購入した程度で、柿酢の材料に困ることもなさそうです。

(食べた残りのわざと分厚くむいた皮で作ります。)

今朝は、リンジーたちにそれぞれ2個ずつ完熟の柿を。

美味しい美味しいって食べてました。

「贅沢だね~君たち」

彼らには私たちの朝ごはんと同じように、果物と野菜を毎日少しずつ分けています。

ロッピーは柿を食べないので、今朝畑で採れたミニトウモロコシ1本とバナナを。

動物だから残飯で……とか、傷んだものをとかは考えられません。

だって、畑の果実や野菜を食べにくる野生動物も、柿の木にとまるカラスも、綺麗な美味しそうな実を少しずつ食べているでしょう?

だからやっぱり新鮮な美味しいところをあげなくてはいけません。

畑仕事は絶対的に自分たちニンゲンのためだけではなく、彼ら動物たちのためでもあるのです。

だから誰かに分けてあげる余裕は今のところないのです。

 

育児期に子供たちが喜んだ顔を見るのが嬉しかったように、異種でも彼らが喜んでいる姿を見るのはこの上なく幸せです。

もし足りないなら、自分の分を削ってでも食べさせてしまいます。

他の家族にそれを強いることはありませんが、私一人なら圧倒的に彼らの食事に回す分量が多くなること必至ですね(笑)

 

お水も浄水器を(手作りの炭のものですが)通したものを飲ませています。

今度引っ越す先では、家の中で一番広く日当たりと風通しの良い部屋を彼らの部屋にすることにしました。

リンジーやエンジェルたちは、もともと貴族に飼われていたような種なので、それに見合うような高貴な美しさでこの先も健やかに生きてもらいたいものです。

野生動物が毎日出没する場所ゆえに、今より一層彼らを護ってあげなくてはなりません。

でも、あの眺めは彼らにとっても幸せの一つとなるはずです。

だって、彼らの為に家を探してきたのですから。

誰かのために本当の愛で動く時、間違いなく奇跡は起こります。

この奇跡に心から感謝し、先人にも

「有難く大切にさせていただきます」

とお伝えしながら、家の掃除をする毎日です。

 

畑の耕作はまだ手が付けられない状態ですが、現在の借りた畑の方も作物が育っているので、しばらくは車で通わないといけませんね。

いまこうして、使わせて頂けているのも、すべて先人のおかげ。

それを忘れてしまって傲慢な欲を出せば、それは百倍になって自分に還ってしまいます。

だから4年間住んだこの土地にも深く深くありがとうを伝えたいと思います。

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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