空いたケージに娘が連れてきた、ペットショップで処分前だったロボロフスキーのローリー。
「はげてるし、噛みつくし、死ぬかもしれませんよ」
と店の人に言われセール品で350円だった安い命の価値。
ペレットとゼリーのみ、水も飲んだことがなくひまわりの剥き方も知らない仔でした。
回し車もみたことがなく、小さな小さな虫かごで隠れる場所もなく煌々と照らされた照明の真下に置かれていたローリー。
あまりの酷さに娘はペットショップで、うちのハムスターの育て方を店員に説いたと言います。
まず給水ボトルから水を飲むことを教えました。
回し車に喜び、トイレもきちんとして、トンネル遊びもします。
うちで生まれた他のこたちと同じように、自然の食べ物をたくさん食べられるようになりました。
毛なみも美しくなりました。
あいた耳の孔は塞がることはないし、口元にあった大きな腫瘍もまだ消えないけれど。
私ができることは栄養管理とストレスを与えないことと、そして、彼なりの自由を。
たった二年ほどしか生きられないのに、人間の欲で閉じ込められ、この檻の中に生まれた彼らには本当に申し訳なく、毎日謝りながらわずかばかりの自由を与えることをせめてもの償いとしています。
それぞれ、性格が違います。
話せないけど、きちんと意思を伝えてくれます。
ジャンガリアンとちがって、ロボロフスキーは寝落ちが早いのでしょうか?
少し動くと寝床まで もたないことがあります。
これは水を飲んでいて砂場から降りようとして寝てしまったローリー
こちらも砂場で餌を食べていて寝てしまったローリー
砂場から降りようとして寝てしまったローリー
トイレにいって寝床に頭突っ込んだまでは起きてたのに突如寝落ちたローリー
人間によい扱いを受けていなかったからか、うちにきた生後半年ごろは噛みつきと怯えがありましたが、最近は名前も覚え直したのでしょう。呼んだらケージ越しに私の指にキスしていくようになりました。
まだときどき噛むけど、私の掌に乗るようになりました。
夏バテで下痢をしはじめて、もうもたないかと思った日もありましたが、ミネラルたっぷりのノニで回復しました。
腫瘍とお尻のハゲが可愛そうなのですが、来た頃よりずっと元気なので自然に任せています。
アロマオイルで抗菌はしています。
やっとローリーも仲間になってきた感じです。
ペット産業は美しくないけど、彼らはとても美しいです。
でも、彼らとの出逢いには感謝してます。
たくさんのことを教えてもらいました。
後悔なきよう、共に生きる時間を楽しみたいと思います。
今日も皆さんありがとう。
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