サファイア

3時に目が覚めた。旦那の誕生日なので、お弁当にパエリアをつくろうと下ごしらえしてから、またひと寝入りした。

今日に限って様子を見に部屋に入らなかった。

昨日、一日サファイアを外で遊ばせていた。珍しく私の膝の上にのってきて、いつまでも家に帰りたがらないので、好きなだけ外で遊ばせてあげた。

もう歳だから、かつてのように餌箱を手でひっくり返したりしないし、噛み付いたりもしない。

ケージ越しに顔を突き出して、私に撫でてくれとせがむ。

しばらく撫でてあげると、いつも嬉しそうにしていた。あのサファイアが甘えてばかりするなんて、そろそろお別れなんだろうなと感じていた。

10日前にミルキーが逝ってしまったところだ。昨日サファイアと戯れたのは何かの予感だったのかもしれない。

パエリアのお弁当を3つ詰めて、さて、サファイアをと覗くと、いつもと違う場所で寝ていた。声をかけても動かない。

独りで逝ったのだとすぐにわかった。

彼らはみな、最期には私に寄ってきて離れない。サファイアはきっと寂しかったはずだ。水も飲ませてやれなかった。

3時なら間に合っていたかもしれないのに、サファイアに謝りまくった。

家族がまだ全員いたから、次々にお別れをしていた。最後に旦那がサファイアの身体を撫でていると、泣いているという。

さっきまで何ともなかったのに、確かに目元が濡れていた。コニーサンも、翌日になって、頬に雫がはっきりと一滴ついていたが、これはサファイアなりのお別れなのか。

そばにいて欲しかったのだろうな。ごめんよ、サファイア。

サファイアは、面白いこだった。最後までよく食べた。何でも食べた。

小さい頃は、餌箱の下に手を入れて、箱をひっくり返しては、私や娘がかまってくれるかどうかをチラっと見て確認していた。

夏は砂場の上や、顔を乗せて眠る姿が可愛かった。

グレイとは仲良しで、昨日もケージ越しにグレイとキスしてた。

一番ブサイクだったのに、歳をとって痩せて可愛くなってきていた。皮肉だなぁ……

晩夏に病気になっていたけど、ノニですっかり治って、眠るように老衰で逝ったのだと思う。

グレイと違って、ウータンもミルキーもサファイアも、残っているリンとモチも、ココが出産直後に二週間でまた妊娠してしまった栄養不足の中でできた子たちだ。

自然食やノニやハーブで二年間育ててきた。彼らの当初の状態からするととても長く生きてくれたのだろう。

だけど、誰が逝ってもやはり、思うことは同じで。

閉じ込めてごめんなさい。

交尾させてあげられなくてごめんなさい。

愛される資格なんてない私を、サファイアも愛してくれた。

今度会うときは、こんな形じゃなく、お互いニンゲン以外の美しい生物になって、皆で仲良く生きてみたいね。

これからまだ、お別れがつづくのかと思うとホントに悲しいけど、後悔なきように彼らをめいいっぱい愛し抜いておこうと思う。

サファイアたん、私のところに産まれてくれて本当にありがとう。たくさんの幸せをありがとう。

 

ミルキーとともにマルベリーの樹の下で仲良く眠ってね。

 

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