冬の手仕事

山に暮らすと、

「あったかい」

はとても重要になります。

家の造り上、夏は全部の窓を開け放ち網戸だけにしておけば端から端まで風が通り抜けて涼しいです。

都会からやってきた息子が

「クーラーが入っているみたい」

というくらい。

冷房は寝るとき施錠したあと少し入れる程度です。

 

4時半や5時に起きて活動し始める私たちにとって冬の朝はものすごく寒いです。

都会にいたころは真冬でもカットソーとミニスカート、こたつひとつで済んでいましたが、ここはそうはいきません。

20代の頃に買って眠っていたウールのセーターを次々と引っ張り出し、着るようになりました。

近所の方々も自治会の行事の際は、手編みの帽子やベストを皆さん着用してらっしゃいます。

今更ですが、小2の頃独学で覚えて趣味にしていた編み物が役に立っています。

田舎に移住してから靴下や帽子は編んでいましたが、昨年山に引っ越してさらに寒くなり、朝晩は氷点下になることも。

エアコンを使わない我が家では、薪ストーブ一つじゃまったく足りず、スヌードやアームウォーマーも手放せません。

じっと座ってするような仕事はほぼないため、炬燵も限定的。

薪ストーブは誰かがついていなければならず、またその前にじっとしてないとあまり意味がありません。

もっぱら夜用ですね(笑)

畑仕事や庭掃除に加え、一日4~5回する動物たちの給餌掃除、アナログの家事・料理。

そんなときに重宝するのがありがたい羊さんの毛。

今年は非常用ではなくて実生活用にいろいろ編みました。

同居人の誕生日、息子の誕生日、クリスマス用などに。

 

20代の頃から好きでよく購入していた野呂栄作さんの糸は、編んでいても何かが格段に違います。

段染め糸はグラデーションがどう出るか楽しくて、飽きません。

また、カウチンは冬男にはやっぱり来てほしい一着。

 

下手ですが娘としめ縄も手作りしました。

玄関、神棚、お稲荷さん、荒神さんと4つ必要なので、明日香村の方にいただいた藁でやってみました。

飛び出した部分を整えて紙垂を付けたら完成です。

来年は旧暦を大切にしようと決めていて、うちのお正月は皆さんより遅れるかもしれません。

なんでもできないと田舎や途上国では生きていけません。

仕事も自分で作ることが基本だと私は考えています。

 

熱帯途上国に生きたい私がこの寒い日本の田舎にいるのも何かわけがあるのでしょう。

地球に任せてしなやかに変化進化していきます。

 

今日も皆さんありがとう

 

 

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