高校生の頃、拒食症だった私は食べることが怖くてなかなか三食摂ることができませんでした。
体重は中学生からあまり変わらず肥ってもいなかったのに、何がきっかけでそうなったのかはわかりません。精神的に参っていたのかもしれません。当時、食事バランスが極めて不自然でした。朝と昼を抜いていました。高校時代はほとんどバイト代で食べていたので、夜は外食が多く、お酒と肴だけということもありました。
決して家庭が貧しかったわけではなく、義務教育を終えたという事は大人と同じ立場だと思っていたので、独立するための準備期間と捉え、自分から両親に小遣いは要らないという事と、食事は自分で好きにするというスタンスを伝えていたのです。自由ではありましたが、知識が足りなかったのは否めません。
ですが現在、年齢の割に健康なのは、多分独立後の継続的な食生活だと思います。歳とともに食事内容は変化していますが、若い頃と共通しているのは食事バランスです。
食べたら肥るのではないかと思っていた10代とうってかわり、三度の出産もその日中に体重は戻り、ダイエットとは無縁。母乳100%で育てたため、彼らを守るために一日30品目を食べさせるようになりました。そうすると、おやつにケーキなどを食べても肥らないのです。バランスよく食べると肥らないのだとよくわかりました。現在も中学時の体重を維持しているので、洋服などは2,30代の頃に揃えた物を着ることができています。
現代は日本の土壌も変わり、野菜に含まれる栄養素が10年前の何分の一などという話も飛び交っています。料理ができない人も増え、加工食品を年間相当量とる人も多いので、一年間で添加物を平均1.5キロ以上摂っているという話もきいたことがあります。
私達は生物なので、腹を膨らませれば良いというわけではありません。
生物学を高校で習われた人は想像できると思うのですが、アミノ酸の働きや神経伝達物質のなせる技は重要だと思います。ビタミンCや必須アミノ酸など、食品からしかとれないものもたくさんあります。
有益な情報は容易に手に入りますが、海外の人の腸内細菌や皮膚常在菌と日本人のそれとは異なるので、ネットで情報を得て同じことをしたとしても同じ結果が得られるとは限りません。
ですから身土不二の考え方の食事のもと、軽い運動などで身体の代謝を最高の状態に持っていくということが、自身の身体を最善の状態にしてくれるのではないかと思われます。ご存知のように代謝がよくないと老廃物もたまり病に罹患しやすくなりますし、肥りやすくなるでしょう。
胃腸の調子が善くない時は、薬を服用するのではなく、短期的に断食するという方法を10代からとってきました。
現在は一日に二食程度で済ませています。朝だけで20~30品目、一日50品目程度はとりますが、栄養価の高いものを食べていると、自然に少量で満足できるようになるのです。
バランスの良い食事と適度な運動は、自分と大切な人を守る方法の一つかもしれません。
ただし、家族全員同じもので良いわけでもなく、体質やその時の状態に合った個別対応は必須です。
自分が家事を担う場合は、自分の事だけでなく家族の命もかかっているので責任重大です。
かつて食を疎かにしたつけはその後30代まで続きました。精神的にも身体的にも食事は大切だと学びました。
ダイエットを真剣に考えるなら、単に痩せるという事ではなく長期的に継続できる方法をぜひ考えてみてください。
今日も皆さんありがとう。
0 comments