随筆 85

視点を変えれば、瞬時に見える世界が変わる。

人を変えようとする人は多いが、それではその人は変わらない。

先ず人を変えることは、とても傲慢だということに気づきたい。あれは、自分が正しいと思っているからこそできる行為だから。

ただ、何かの縁で出会ってしまった人とは、助け合いはできると思っている。それによって自然に互いの運命が変わったりはするかもしれない。

どんなことからも学びはあるし、相手が子供だって関係ない。

互いに新しい視点を提供しあえたなら、世界観はひとりでに変わっていく。

そのときに考えなければいけないのは、相手の幸せだ。

これは自分の幸せとは異なり、相手目線の幸せの価値観。

だけど時に、相手が自分と関わって幸せとは思えない人もいる。相手が拒絶する場合などはそれ。その場合は、相手の気持ちを尊重してサヨナラすることも厭わない。

できれば愛してくれた人とは相思相愛でありたい。一方的に愛されるでもなく、一方的に愛するでもなく、何かしら相互扶助できないか考えてみたい。

その人の人生はその人のものではあるけれど、愛し合える人がたくさんいるなら、なんらかの人生の関わりはもちたいというのが人情だ。

他者を利用する人とそうでない人の違いは、プライベートで付き合うかどうかでまずは見えてくるだろう。

ビジネス(単なる金儲け)のみでしか付き合わないとか、意見を言わないとか、金をもらわなければエネルギーを使えない人とは、そういう相互扶助は絶対にできない。仕事も人生の一部で、生き様とは切っても切り離せない。

エネルギー感知能力は誰にでもある。その力の強い人々は、いちいち説明しなくても、相手が信用できるか否か、真実か虚構かを判断できるので、話が早い。それがわからない人々は年中他人を疑って本人自体も息を吐くように嘘をつく。この感覚が退化していない人同士は、相互扶助でコミュニティが形成できたりもする。

ちなみにそのような感覚を取り戻すには、ある程度のバランスのよい食事と基本的な生活習慣、そして自分の人生は自分で選択しているのだということを理解できる頭の良さを持てばよい。

リアルを視る力は、他者にではなく徹底的に自分に使うことが肝要だ。自分の潜在意識からくる本心や、生きていくのに何が最重要なのかを自覚でき、精神的な自律ができる。

自分さえ知らない人は、他人のこともわかるわけがないという当たり前の理論。

自分が持てるものは、自分の身体くらいのものだ。なんびとも自分の物ではないというリアルを視る力。土地も水も地球の全生命体のものであって、まさか自分の物ではないというリアルを視る力。人間だけが信じているものは、人間が創ったお話だというリアルを視る力。

何が必要で何が必要でないかということを徹底的に頭の中で整理しておくことで、どんな時代が来ても、隕石が衝突しても、ホモ・サピエンスが絶滅しても、なにも怖くない思考が出来上がる。

怖れは決して幸福な心を創らない。何を選択してもいいけど、多分、不幸だけは選択しないほうがいいだろうと、私は思う。

何もできないけど、こうして私の言葉を読んで下さる皆さんへの返礼は、幸福な人生の祈念。

だけどもしも、これであなたの心がつらいなら、二度とこのホームページを訪れないでいただきたい。

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

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