生まれたときから、一緒にいます。
生まれる前から一緒にいます。
今日、二歳の誕生日を迎えました。
出産のとき、キューキュー鳴いてたココを思い出します。
グレイは独りだけ毛色が違ってたのですぐにわかりました。ココトゥンの一度目の出産の時に産まれた8匹の中で、いま私と一緒に生きているのはグレイだけです。
チビタンは6ヶ月で私の不注意で死なせました。モグタンはもらわれた先で生まれて一ヶ月余りでで亡くなりました。他の5匹の子たちは里親さんのところで元気に育っているようです。
後から生まれた妹弟の5匹がなついているのに、グレイはなかなかなついてくれず、大きくなるまで逃げてばかりいました。
今年の3月子宮蓄膿症という病気になりました。抗生物質を処方されましたが、また大出血。
再度病院へ連れて行くと
「再発を繰り返すから抗生物質でダマシダマシ2歳まで生かせましょう」
と言われました。
だましだまし?
2歳まで?
その瞬間に私が治そうと決めました。
良くなったかと思えば出血。なんだか顔色がよくない。
もたないかとも思いました。放置すると二週間ほどで亡くなるという意見もありました。
意思表示がとてもハッキリしているグレイは、嫌な人が手を差し出すと、露骨にプイっと横を向くような仔です。
抗生物質は、一度か二度、他のものに混ぜて飲ませただけで、プイっと横を向いて、もちろん口はしっかり閉じていました(笑)
彼らは人間よりも賢い動物なので、彼らが必要ないと判断することは、彼らの選択の中では正しいのではないかと考えたわけです。
だから、ノニを患部に毎日ぬって、口からも飲ませました。
寝床には、天然の抗生剤と云われるハーブの精油で消毒。しばらく続けると症状が表れなくなりました。
ミルキーも同様の症状が出ましたが、同じ方法ですぐに治り、サファイアも夏に睾丸が腫れる病気になりましたが、同様の方法で治しました。
併行してグレイにしたことは、しっかりと関わることでした。
毎日グレイができるだけ満足するように、身体を撫でてあげたり、外を走らせたり……。
大人しくてあまり動かない子だったから手がかからなかったのですが、だからこそ彼女に一番時間をとるようにしました。
そうしたらみるみる元気になったのです。
不老不死じゃないので、病を治しても生き続けるわけではありません。
時にはモグタンのように生まれてすぐに死んでしまう子もいるし、ウータンのように先に逝ってしまう子もいます。
でも同じ生きるなら、言葉にできない彼らの意思をできるだけ見逃さないようにしてあげて、少しでも幸せでいてほしいと願うしかありません。
長く生きることが必ずしも幸せということではないと自分のことを考えてもわかります。
ですが、彼らの想いを全て汲み取るには、私は未熟です。
人間の都合でケージに閉じ込めている以上、残忍な人間の一人であることに変わりありません。
ですが、そんな自分を愛してくれているのがわかるから、嬉しくもあり悲しくもあるのです。
ココが死ぬとき、子どもたちを大切に育てるという約束をしましたが、きちんと守れているでしょうか。
コニーサンも既に逝ってしまったけれど、彼らの遺伝子はグレイはじめ子どもたちの中に生きています。そう考えると、死なんてないのかもしれないと最近は思います。
あと少しだけ、彼らと一緒に生きたいと思います。
私のもとへ来てくれて本当に感謝しています。
心からおめでとう
そしてありがとう。
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