夏の手仕事

山に住むことになったので、夏は今までで最も快適かもしれません。

家中の部屋を開け放し、網戸にして端から端まで廊下を風が抜けるようにすると、扇風機さえ要らないくらい自然の風が涼しいのです。

用心のため締め切らなくてはいけない事態になるときだけ、冷房ないし扇風機を稼働っていう感じです。

やはり電気が止まっても問題なさそうです(笑)

 

こうして自然の風の中で毎日暮らしていると、外出時の冷房や車の冷房が気持ち悪いことと言ったら……

途上国民などは先進国にやってきてこういった気持ち悪さを感じるのではないかと、ふとアフリカの知人を思い出しました。

まともな体温調節機能や感覚を失わずに済みました(笑)

 

さて、同居人が早朝から夜遅くまで車を使っているので、以前の畑にさえ行けず、もっとも優先すべき『喰うための仕事』が出来ずにいて、イライラもMAXに達していますが(笑)その代わりになんだかんだとアイデアが湧き、手仕事に力が入ります。

 

米麹の仕込みから入る味噌づくりもこの季節は発酵が早いのでもってこいです。

 

チーズなど買いに行きたくても徒歩圏内自転車圏内には店も無いので、酒粕で代用しました。

 

かつて教室を主宰し、雑誌に掲載などもしていた経緯から、たくさんあるキルト用の生地を引っ張り出し、秋色のBAGでも作ろうかと。

キルト芯を買いに行きたいけどお店が無いので(車で1時間半はかかるでしょうか)不要になったタオルを芯地にしました。

でも、本来パッチワークはそうして、傷んだ生地や不要になった生地をよみがえらせる手法なので、気分的には満足しています。

 

朝ごはんのパンですが、最近満足のいくオリジナルレシピの二つ目を開発したため、自画自賛しながら食べています(笑)

野菜や果物はもう10回以上も鹿に入られ、ハラペーニョに至るまで全滅するというあり様の畑ですが、近所の方がまるで実家のように、収穫した胡瓜を毎回半分分けて下さったり、以前の畑で放置しっぱなしの雑草の中から探し出したハーブを収穫してきたりで、なんとか良いものを口にできている状態です。

 

そしてついに、自分の下着も作るようになりました。

生地は母が遺した昭和のドレス地。

でもこんな柄のワンピースなど私の趣味ではなく、はごろもショーツなるものを参考にデザインし、手縫いで仕上げました。

 

4時半起床、給餌掃除に朝ごはん。

PC作業は9時までに終え、そこから家事の続きをして畑の水やりや庭、公道の掃除。

一日10時間くらいは何かしら仕事をして、合間に勉強を少し。

 

定期的に近所の方とも交流し、楽しい夏を過ごさせていただいています。

 

夏の風に吹かれ、野鳥やヒグラシの声を聴いていると、小学生時の昭和の夏の光景が頻繁に浮かんでくるのです。

きっと、そのくらいここは平和で幸せで、静かな良いところです。

山の樹々による森林効果も高いのかもしれません。

 

なぜ、多くの方がビルの中で『便利』なものを使いたいのか、そうしなくてはならないと思い込むのか、さっぱり理解できなくなりました。

さらに数多なる人と価値観が離れていく自分ですが、平和ならば問題ないでしょう。

万物に感謝です。

 

今日も皆さんありがとう

 

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