節約の勧め

節約と訊けば、幸福とは程遠くお金がない人たちがする辛い事……みたいなイメージがある人も多いのではないかと思います。

でも、そんなことはないんですよ。

私は子供のころから無駄遣いがいやで、ずっと節約をしてきたように思います。

 

お小遣いを決められたら、それより余分に物を欲しいとは思わなかったし、中学の義務教育を終えた後は、自ら親に

「小遣いは要らない。お年玉は返礼用に全て渡す。」

と宣言して、高校にはお弁当も一度も持って行かず、基本的に食事はバイト代で賄い、帰宅後は自由な時間を満喫しました。

 

学校ではきちんと優等生で通しますが、帰宅したら20代半ばにしか見えない事をいいことに、バイト代は毎日の食事代だけでなく(家では殆ど食べていません)小旅行やスーツに使い、年上の知人たちと飲み歩くような生活(笑)

でもテスト前だけは勉強もしますし、学業もあるのに毎晩バイトするのも時間の無駄だと感じていたので、効率を重視しました。

つまり節約ですね。

 

1週間に友人たちの2か月分は稼げる催事のアルバイトを、夏休みや冬休みにしました。

14歳の頃から仕事をしていましたが、決めていたことは『経営者がこいつになら金を払ってもいい』と思うような仕事のやり方をするということです。

短期バイトだった催事も社員と間違われるようになり(老けていましたから)結果的に就職するまで3年間通して雇ってもらえました。

効率の良さは圧倒的な『時間の節約』です。

 

体重管理においては、基本的に何かを食べすぎることが無ければそんなに変わりません。

現在も15歳時点と同じ体重です。

出産後は産んだその日に元の体重に戻るのでダイエットは無縁。

ただし年齢を重ねるごとに動かなくてはならない仕事量や必要な栄養素の変化などもあり、定期的にトータルバランスを見直す必要はあります。

ですから、衣料品にかけるお金が一般女性より圧倒的に少なかったと思われます。

30歳くらいまでに良い服を揃えておけば、永く着ることができます。

 

生活に関しては実家を出た18歳から合成洗剤をやめ、30品目以上の食事バランスで手作りし、10代で死ぬと医者に宣告されていたのが嘘のようになりました。

つまり医療費は激減していったということです。

節約ですね。

 

初回の結婚では、夫のブラウス、息子たちのコートや自分のスーツまで手作りしていたので、オリジナルな服を安く着せることが出来ました。

その洋裁の端切れの活用として独学で取得したパッチワークで教室を開き、雑誌からオファーを頂いて掲載し、大手手芸店でキット販売をするまでになったのです。

これも育児をしながらパート勤めをして、手作りの食事を作る時間がないというありがちな不幸を避けたかったために考えた方法です。

週に3回2時間クラスで約30人に教えていました。

サンプルは委託販売や営業で売ってお金に替えていました。

効率が悪いなら、自分で創ればよいというシンプルな考え方です。

自分のライフスタイルに合わせて仕事ができ、一般的なパート勤めの人より収入は多くなりました。

ブームがいったん去るまで、10年間パッチワークの仕事をしました。

 

2度目の結婚では、徒歩圏内に百貨店があるような都会の真ん中が住まいだったため、冷蔵庫は単身者用の小さなものを継続して使用しました。

食材を腐らせて棄てることがありませんし、歩いて1分でスーパーとコンビニもあり、そこが我が家の冷蔵庫と考えれば問題ありませんでした。

現代のように、都会でも非常食を常備しておかないと命に関わるようなことが起きる心配もありませんでしたし。

歩いて15分でハルカス、20分で難波に行ける場所だったので、車も必要有りませんでした。

ついでに徒歩で動き回ることで運動にもなり、ジムに通わなくても健康的な身体になりました。

 

30過ぎからは化粧品を作るようになり、大好きなローズ精油が高価ゆえに節約のため、ベランダでバラとハーブを無農薬無化学肥料で自家製堆肥で育て始めました。

アロマテラピーも独学で勉強し、机上の空論は信用できないので、ハーブは手に入るものは全て育ててみて、アロマインストラクターの資格を取得しました。

アロマテラピーとハーブは家族全員活用しています。

良い材料を安く使いたいという節約から、バラ好きになり現在に至っています。

今年の一番花たち

 

現在、アイメイクしかしませんが、全て娘が飽きてしまったシャドーの残りを使用(笑)

化粧水や美容液、パック、フェイスパウダーはあるもので手作りします。

アロエベラは美容に良いと言われますが、苺と共に20年以上育てているものです。

もともとは四国の祖母から母が譲り受けた株でした。

それらのハーブはティンクチャ―にしたり、ちぎって直接肌に縫ったり(笑)

ガーデニングさえ有用植物メインで無駄にはしません。

 

また娘の勉強は私が教え、塾代を使わずに小学生時、海外に2回短期留学させました。

今も英語に抵抗がないのは、あの時の経験からきているようです。

長男が小さな頃に練習台になってくれた散髪も、2番目の夫や3番目の夫の髪を切ることに役立ちました。

自己流なので他人にはしませんが、毎月の同居人の散髪は私の仕事です。

 

究極の節約は、他人の尻拭いです。

ただうんざりするだけの自分の命の時間をとられるそれは、私にとっては最も許せない行為のひとつです。

でも困った時の神頼み的に、まわりまわって最後に泣きつかれる方がやっかいなので

「さっさと終わらそうよ」

と道をつけるように努力しています。

その道も1か月で済むこともあれば10年もかかることもあり、無駄な期間を無駄にしないために『問題解決能力』というスキルにしてきました。

 

その結果が奇跡は準備ができた者にだけ訪れるMAHIRO思考なので(笑)

 

一般的に節約と言えばお金の無駄遣いを減らすことですが、私にとってはもっと根本的なもの、人生の無駄遣い、つまり私の命の時間の無駄遣いを減らすことなのです。

加えて、他人からなるたけ搾取せず、他者に依存せずに、自分で出来ることは本当に自分ですることが最も重要です。

すると、忙しいけれど生きているという充実感が強くなり、幸福になります。

生物である以上、搾取したり依存して怠惰に生きることは不自然な気がしますし、現に過去よりずっと楽になった現代生活に移行するほどに、感謝の心より抑うつ感が強くなっていると書いている人もいます。

先日読んだ未来予想を著した本にも、なんでも与えられ仕事をしなくてもよくなると、自殺者が増えるのではないかと書いてありました。

何よりアフリカでお世話になった人々のキラキラした瞳は、座る暇もないくらい自分でやらなくてはいけないことが山積みの自給自足生活だったからかもしれません。

オートマのレンタカーよりも5MTの180sxに乗っていた時の方が『自分で運転している』満足感がありました。

生活も同じなのでしょう。

 

現在、節約生活が辛いと感じている人がいたらこんな風に考えてみてください。

視点を変えると世界は変わります。

どうせお金や時間を使うなら、出来ることは自分でやって節約し、自分を幸せにする使い方をしてみませんか。

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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