わからないことは
わからなくていい。
死んでからしか確かめられないことは、死んでから確かめればいい。
もしも無になるのであれば、それはそれで楽でいい。
霊体が人の後ろについて歩いているのを見える人がいて、生霊が私に会いに来ているのを見える人もいる。
怒りの念や妬みの念を送ってくる人は、どんなに笑顔を作っても、どんなに綺麗な言葉で話しても、きちんとこちらに伝わっていて、逆に愛の念や、単純に交尾したいだけなどという念もきちんとこちらに伝わってくる。そして人間はそののち、その通りの行動をする。嘘は無駄である。
様々な細胞が、食べたものや環境によって高い質、低い質の動きをして、それに共生する常在菌や腸内細菌なども融合して、個人の意識というものが産まれるのか……
ならばその集合体が死ねば、意識もなくなるのか……なんてことを考えるのは、目の前で大切な存在が次々と逝ってしまうからにほかならない。
今までよりも、さらに死生観について考えることになった原因の一つはそれだった。
原子の融合により自分も菌も空気も水も出来ているなら、全部バラバラになってもなんの問題もない。
わからないことはわからなくていい
という、諦めではなく、潔さを持つとするなら、やはり私達は自由に生きなくてはいけないと思う。
自分にフォーカスして掘り下げていけば、同じ生き物の造りもよくわかってくる。それを別の生き物に置き換えても基本はあまり変わらないのかもしれない。
つきつめていけば、自分が【自分】ではなく、この国の人の視力では見ることができないモノたちが、自分の身体の中で生きていることがわかる。
もし腸内細菌などがゼロになれば多分死ぬだろうと想像するとき【自分】という概念がバカらしく、それを過大評価している人なんかと出会ってしまったなら、かける言葉もなくて困ってしまう。
だから、勝ち負けに拘る人や、見栄をはる人や、善人仮面を被るなどの、嘘にお付き合いするのが面倒で仕方ない。
人に優劣つけたり善悪をきめつけているから虚栄心がわくわけで、心根が悪意だと自己認識しているから綺麗事を言わなくてはならないわけだ。
しかしながら、私達の存在が100%【化合物】で片付くとも言い切れず、意識がどこから来てどこに還るとも言い切れない。多分そんなことを研究している科学者は世の中に何人もいるのだろうけど、所詮は人間の考えたことなので、それさえ信用できない。
自分で確かめるしか方法がないから、真実の追求は、死ぬまで確実に続くだろう。
小学生のころ、知識というやつを習ってみて、テレビでいろんな情報を見て聞いて、親たちや、近所のおばさんや先生などの大人を観察していて、何も【本当】が見つからなかった。とりあえず信用してやってみても、大抵自分が出す答えと他人の出す答えは違った。
一応日本の指導要領に基づいた勉強も真面目にしてみたけれど、あまり面白くなかったので、人間活動にすぐに飽きてしまうだろう自分の「飽きない人生の目的」を決める必要性にかられた。
自分の思考回路を一旦切断し、繋ぎ直したり、使わない部分を活性化させたりし続けていると(脳のイメージ)去年の自分はもはやここにはいないと気づく。
大部分の細胞が入れ替わっているのだとしたなら当然といえば当然。
だけど、根底から自分の考えが全部間違っていたなら……という可能性も大いにあるので、リスク回避のために、一般的に信じられている世界にも同時に住んでみなくてはならない。
自分から見る自分も、所詮は信じるに値しない人間なので「わかったように思っている人ほど何もわかっちゃいない」という自戒の言葉を、何かを閃くたびに自分に投げかけてみる。
ロールプレイングゲームなどで終わったと思ったら裏の世界があった、なんてことがあるが、あれで言うなら、私は表の世界と裏の世界を行き来しているような感覚。
いつまで経っても、これに飽きる事はないのだけど、反面、無人島で人間と一切かかわらずに生きてみたいという願望もある。
仲間や友達や物は必ずしも要らない。
だけど孤独は感じない。
愛してくれる生き物には深く感謝している。
幸せになりたいと思ったことは一度もないけれど、不幸と感じたこともない。動物とは傷み苦しみ醜いことがつきものであるから。
人の命をコントロールすることに面白みは感じないし、スキルのコピペも面白くないし、暖簾分けもしないし、されたくもない。
動物らしくただ自由に生きて死にたいというだけの願い。誰にも邪魔されたくないからシステムの洗脳を俯瞰的に眺める。
こんな文章を読んで、幸せになる人がいるのかどうかわからないけど、個々が一歩でも幸福に近づいてくれたら、書く側としては本望だ。
何もかも大した問題ではないし、何もかも本当はどうでもよい。
自由でありたい、それに尽きると思う。
人間に捕らわれている動物たちもきっとそう思っているだろうと、コニーサンを見て考えていた……
本当にごめんなさい。
今日も皆さんありがとう
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