食糧自給率

自給自足を目指しているとは言いながら、家は自分で建てていないし、衣類の繊維は作っていないし、刃物も陶器も全部他人任せです。

でもなんとか、食糧自給率だけは、増加の一途をたどっている我が家です。

昨日の朝食です。

スムージーは、2週間以上自家製ケールを使って作っています。でも毎日葉をとりすぎてなくなりそうなので、しばらくお休みしてもう少し大きく育てなくてはいけません。

インゲンは三種、小ぶりですがどれも美味しく大満足。レタスはチコリと一般的な玉レタス。キャベツはとっても歯ごたえのある(笑)葉が厚めのものがたくさん育っていて、ロッピーも大好物なので毎朝一緒に食べています。

ヨーグルトはこの季節はすぐに出来るので、基本自家製で。ジャムはうちの苺とレモンで作って保存しておいたものです。

パンは『魚焼き器』で焼いているので、時に火を止めるのを忘れて真っ黒に焦がしてしまいますが、20年以上試行錯誤してやっと落ち着いたオリジナル配合です。

10種以上の素材を投入して身体に良いものにしています。国産小麦ですが、輸入品の雑穀も入っているので自家製に替えたいところです。

併せて、味噌や漬物、ケチャップ、ドレッシングなども作るようになりましたが、それは思い切って田舎に移住したこともあるでしょう。

なんたって村には店がないのです。一番近いのはコンビニで、都会人の頃はまず入らないジャンルの店。

次いで近いのは直売所で、野菜と花を買うために時々訪れますが、加工品で私が必要とするものは売っていません。

マンションでのベランダガーデン歴が長く、堆肥を自分で作っていた延長で畑でも作るようになり、そのため生ごみはとても少なく『ごみの削減』にもなっています。動物たちの糞もマンションで飼っていたハムスター11匹の頃からすべて堆肥にしていて、今はハムスターより大きい彼らを飼っているため有難い肥料となっています。

おかげでミミズが増え、野菜もぐんぐん育つようになりました。

最終的には、家族総ベジタリアンを願っている私ですが、そのためには相当量の野菜を育てる畑と山などが必須。今も自分たちと動物用の作物を育てていますが全然足りません。

環境負荷をかけないため、草刈り機も耕運機も一切使ったことはなく(停電しても困らないよう)すべて手作業。なので石油や電気に頼らず農作業ができます。

 

けれども個人で自給率を上げるには、資本主義社会の中でもレベルアップを図り、転換するための基盤を構築する必要があります。

自給自足は今の時代、親からもらう土地がない人には至難の業。

自分たちで稼いで購入する必要がありますから。

山や農地がある人は先祖代々に感謝すべきですね。

 

アニマルウェルフェアが叫ばれて久しいですが、一羽の陽性で全羽が殺されたりして目も当てられません。

ただ、そういう行いを非難するのは簡単ですが、まずは自分で一羽飼って自分で殺して食べればよいと思います。

嫌な仕事を誰かに押し付けてたらふく食べることがそもそもの根源だと考えられるので。

かくいう自分も都会に生まれ都会に育った人間ゆえに、出来る限り荷担しない方法で生きて逝きたいと模索してきました。

私自身も一足飛びにこのような生活に転換したわけではなく、小学生時代に流行った『省エネ』を忘れず、経済的困窮に無くても水の無駄遣いや電気の無駄遣い、家電の購入などは出来る限り控えてきた先に、必然的に自分で作る方向へ進み、環境学習などを経て家からプラスティックを減らし、フードマイレージを考え、ガーデンニグに力を入れ、加えて健康の観点から自分で栽培するのが最善となり、畑仕事を始めたという流れです。

子供のころから田舎暮らしをしてきた人から視れば、足元にも及びません。

都会に出る人が多く、相変わらず田舎は高齢者の割合が高いのが現状。

次は自分で仕事を作る能力が必要です。

そうすれば土地を棄てて都会に行かなくても済む人が出てくるでしょう。

リモートワークやAIの先行きについては、リスクもありますがそういう観点からの可能性にも期待しています。

 

自給自足生活は単に農作業をやるという事ではなく、衣食住すべてを自己完結出来て、かつ仕事を自分たちで創るということで何とか生きていけるという感じでしょう。

現代日本においては容易ではないものです。

 

ただ、アフリカで電気ガス水道のない自給的な暮らしをしている人々と、マサイがサバンナを実際に歩いているのを見たことが、少しばかりの希望に繋がっています。

また、母が農家出身で井戸と川の水で家事をしていた話や、高齢者さんたちから直接聞いた知恵や昔の話、昭和時代に扇風機や団扇だけで過ごした夏、冬用の暖かい下着で寒さを乗り切った冬。産直などなく、北海道のモノを食べるなら北海道に、沖縄のモノが欲しいなら沖縄に行かなくてはならなかったあの頃の記憶があれば、昨今言われている問題がどこにあるのか自ずと答えは出るでしょう。

 

幼少期から目標を立てて準備してきたのに、それでも行動力が温すぎてこんなに時間がかかっています。

地球時間で見れば100年でもあっという間。150年前は未だ江戸や京に徒歩で上らなくてはならなかったのですから、この150年の体力の退化を嘆くのではなく、そこからニンゲンの可能性を見出したいと思います。

過去に戻るのではなく、知能爆発ともいえる現状に移行した先だからこそ、過去の善きことと現代の善きことを融合し、今までにない創造性を発揮する時代なのではないでしょうか。

 

今から糸をつむぐ時間があれば、溢れかえった衣類をリメイクする、食べ物が不足しているなら少しでもプランターで栽培する、少量で栄養価の高いものに移行するなど、先ずは自分にできることをそれぞれがすることがスタートです。

依存は結果的に信頼を得られず、相互扶助でないと生きていけない世界からははじかれます。

 

巷で言われるいくつかの未来予想図は、多分、此処が持つ思考パターンによって分かれるのです。

どんな生き方も人ぞれぞれですが、自己完結力が高ければ高いほどに他者に迷惑をかけることは少なくなります。

何かを殺せばバランスが崩れ何かが足りなくなり、地球上のそれはニンゲン一種が仕切れるものでもないでしょう。

私たちにとって長い時間に思えることも地球から見れば一瞬かもしれず、宇宙的な不都合は宇宙的に淘汰されるのではないかと考えたりもします。

地球を汚してきたニンゲンの一人である自分から目を背けずにやれることはやってみて、宇宙的な淘汰に任せようと思います。

 

まずは生きる基本の食から考えて継続していれば、気づくことがたくさんあり視野は拡大しました。

始めなければ何も変わりません。

ストイックに見えても、進んで行くことはワクワク感が伴っていて案外面白いのです。

 

今日も皆さんありがとう。

 

 

 

 

 

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