いちご

もう20年以上育てている、皆の大好きな苺。農薬も化成肥料も使ったことはなく、堆肥もベランダで作っていた。

こちらに移住してからはプランターではなく畑に植え替え、耕作放棄地から自家製堆肥や草木灰などを投入し、土を育て、4年目にしてやっと大粒のモノがたくさんとれるようになった。

化成肥料で育った苺はとても大きく綺麗、でも味が薄い。

比べるものが売ってないからほとんどの人は確認しようもないとは思う。

昨年も一昨年も数は多いけど小粒だったし、野鳥にもたくさん食べられた。

野鳥たちにとっても苺はごちそうなので、ネットなどはらずに一定数は毎年好きに食べさせることにしている。

今年は大粒のモノがたくさんできているので、自分たちの朝ごはん用にネットを苗の5分の1ほどにだけかけて残りは雑草と共に育てた。

すると雑草にかくれて赤色が見えないのか、野鳥が毎日食べている数は数個にとどまった。

4月の半ばから収穫し始め、5月に入ってからは連日100個前後はとれた。

近所の人たちにも綺麗なものをよって、8パック程プレゼントできた。

ジャムにしたのは3本。今年は新鮮なうちに食べ切ると決めていた。

パフェは娘が作ってくれた。

 

それでも毎日数十個はあまる。

朝、エンジェルたちに数個あげて、リンジーやシャイニーたちには日中にそれぞれ5~8個ずつ。

彼らは、日向ぼっこしながら「美味しい。美味しい。」と大きな声を出しながら食べる(笑)

何て贅沢!!

人間でも食べられる人が少ない農薬化成肥料不使用の栄養満点苺を、彼らだけで毎日2パック分くらい消費するのだから。

 

だけど数日前から収穫量も終わりを呈していて、一日に20個くらいしかとれなくなった。

今年の苺もそろそろ終わりだ。

うちの家族と彼らは十分にビタミンC を摂れただろう。

かつて農薬も化成肥料も使われていた後の耕作放棄地、再度土の微生物を育てるには少なくても3年はかかると思っていた。

40種ほどのバラを無農薬で育てていたので、強くなるには3年程度を要するという経験上、畑も同程度だと思われた。

そうはいっても鉢植えのバラとは比べ物にならないほど面積が広く、堆肥づくりも夏の川からの水汲みも独りでやるには重労働だった。

2年目などは野菜も発芽から大きくならず、数センチ生長し花が咲いてしまうことが殆ど。

畑を借りているのに毎日スーパーに行かなくてはならず、単なる労力の無駄遣いにも視えた。

それが3年目の冬くらいから、毎日自分の野菜を食べられるようになった。

やっと土が生きかえってきたのだ。

だから今年の苺は上出来だろうと期待してたというわけ。

 

それもリンジーやエンジェルたちのおかげ。

シェリーのおかげ。

パディのおかげ。

彼らに良いものを食べさせてあげようという意識から下手でもなんとかできた野菜を毎日食べさせ、彼らの糞を堆肥にし、土の中の微生物を育て、また作物が育つ。

動植物に手をかけた分だけ恵みは還ってくる。

 

自分で自分の食べるものを作ることはとても大変だけど、達成感は大きい。

他者に承認してもらうような仕事ではないから誰かにわかってもらうことは出来ないけど、自分が育ててきた命と繋がる歓びは生物冥利に尽きる。

懸命に生きれば生きるほど、命は輝くように思う。

いつ死ぬかもわからないのに毎日逃げて嘘をつく不自然な人生よりは、出会う魂の声を聴き愛し合って、限界を決めずに最期まで生き抜く人生の方がきっと幸せ。

 

人は幸せな場所から離れないものだ。

幸せな人には会いたくもなる。

 

だからみんな懸命に生きて幸せになろう。

 

万物に幸あれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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