大地と共に

早朝、まだ薄暗い時間。

畑に行って、サラダ用のハーブを収穫。

鹿に何度も入られて春夏野菜は全滅に近く、里芋と菊芋くらいしか育っていない。

それでも諦めず、近所の方からもらった鹿除けテープを貼ったり、周囲にハーブを植えたり、網を張り替えてもらったりして、この3週間くらいは入られずに済んでいる。

 

夏も終わるけどやっと春のように、ルッコラが間引き菜くらいにはなり、バジルも3回目の種まきで収穫が数枚ずつできる程度になり、気休め程度の収穫だ。

でも味は格別である。

先住民が手つかずの自然の中のトウモロコシをたった6粒夕食にすればエネルギーが事足りるように、うちの野菜も量は少しでもエネルギー値が市販の薬漬けのものの10倍以上はありそうに感じる。

野菜は家庭菜園をしている方にいただいてばかりで、まったく自家栽培ができないでいる。

ただ、ハーブの小径だけはうまくいって、それを収穫してサラダにすることが出来た。

以前の畑のようにバケツ数杯収穫して近所中に分けてまわることはもはや不可能だけど、一人ならこれで充分。

でもきっと1週間ともたない(笑)

これは、うちのミニメロンとケールやルッコラ、バジル、トマトなどのサラダ。

自家製ドレッシングはかろうじて自家栽培のミニ玉ねぎで。

 

本来、毎日自家栽培野菜を食べられるはずだったけど、レイズドベッドの南瓜もズッキーニも数えきれない花が着いて実がなってもすべて腐って落ちる。

これは土の問題だろう。

畑の野菜は鹿に茎まで食われ、根から復活したトマトがまるで初期の苗のようなサイズで今5回目の再生を試みている。

今夏はそうやってなんとか助けた3株から数えるほどのトマトを収穫した。

それも一週間に1個あればいい方だった。

 

ピーマンは10回目くらいの復活で、今葉が出て来ていて、茄子は大きくなれずに食べられて死んだ。一株だけ復活したけどまだ苗サイズ。

茎が1センチくらいまですっかり食べられてしまっても一か月くらいすると葉が揃ってくる。

そこにまた鹿が体当たりで柵を倒して入ってくるの繰り返し(笑)

 

鹿たちはシソ科は嫌いなご様子で。大葉、赤紫蘇、ローズマリー、セージ、薄荷、オレガノなどは無事に大きくなった。

バジルとホーリーバジルは大切にネットをかけてあり、やっと10センチくらいの高さになった(夏ももう終わるけど)

僅かなハーブを収穫する程度の、ベランダガーデン以下に落ちた私の畑。

 

バラは食べられて大量に死んだ。

林檎も裸。

花梨も裸。

レモンも裸で、今年は昨年よりもちろん小さい。

もう育たないだろう。

でももっと大株のものを購入してみようと考えたりもする。

 

バラはコニーサンのレダが枯れそうになっているけどなんとか生きている。

シェリ-のマルベリーも買った時より(17年前)枝も葉も無くなり小さくなったけどギリギリ生きている。

パディの無花果はかろうじて助かっているけど、最も強健なフェリシアも紫燕飛舞も死んだ。

17年一緒にいたバラたちだ。

苺は5.60株こちらに移植したけど何度も食われて全滅した。

以前の畑に100株ほど残っているので涼しくなったら移植しようと思う。

苺は20年以上も育ててきた大事な子達だから。

 

でも野菜よりも何よりも、バラが数百倍大事な私は、その点で鹿を許せないでいる(笑)

だからジビエを食べている(笑)

肉食に執着は無いけど、鹿は食べる。

そういうわけ(笑)

バラ園にしたい。

絶対無理と言われるこの土地でオールドローズの庭園が出来れば最高。

個人的には、食べ物よりそっちが大事。

さて秋に10株ほど、再度バラ苗購入しましょうか。

 

バラとハーブで私が幸福になり、雑草がエンジェル達の餌となる。

畑の周りは棘の多いバラで覆いつくし、花は届かない高さで咲き誇れば最高。

原点回帰。

ベランダガーデンの幸せの園に戻る。

 

 

シェリーの為に、放置された畑を見かねて、安全な作物を食べさせようと土づくりに4年。

でも5年目の今、そこまで行く脚が無くて耕作放棄地と化した。

私には自分の畑があるので、もう一台車を購入してまで誰かのために行く暇はない。

当初の約束通り、借りた人がやらないなら来春には返すべきだろうと思う。

 

次の秋には1年が来る。

シャイニーやリンジーたちの為に買った家だから、彼らの小屋がないのはなんだかなあ。

 

彼らの世話も3年目。

リンジーたちはもうずっと前から誰が自分の飼い主かを知らない。

コニーサン達11匹と同様に。

「人間なんてなんぼのもんやって思わん?」

「ペットショップでかわいい~って叫んでる奴おかしいと思わん?」

「なにが偉いん?」

 

自分以外のニンゲンから聞いた、自分と全く同じ価値観。

生まれた時から動物園も水族館もサーカスも大キライな私。

諸行無常と中学生時に悟った人。

 

あの人ならわかるのだろう。

コニーサンたちのことも。

リンジーたちのことも。

そして鉢の中に宇宙があるというあのチャペックの言葉の意味も。

 

価値観ってどこから生まれるのだろう。

 

起こることは必然

思考は現実化する

 

 

 

今日も皆さんありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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