随筆 180

フレンチトーストが食べたかったので、漬け込んだ食パンでスパイスやラム酒をふって焼き上げ。ありがたき、栄養価の高いニワトリさんの卵。おかげで自分は生きている。
ベーグルはバターで。ごめんよ、牛さん。できればアフリカの村のように、子牛に乳を与えている母牛の余った乳を買って作りたい。

平飼いで、かつ烏骨鶏に卵を産んでもらっている知人がいて、たくさん育てているので余った卵を何人かの知り合いにプレゼントしたりするらしいのだけど、平飼い=土の上、は汚れていて気持ち悪いからスーパーの卵しか食べられないと言われ、誰にも価値が伝わらないと嘆いている。

驚愕である。

卵の殻を綺麗に洗うと何が起こるか。
平飼いでないニワトリの雌の惨状はどうなっているのか。

あれだけ走り回って砂浴びに土が必要な子たちが、かつての黒人奴隷のように動けないよう詰め込まれ、糞が上からぼとぼと落ちて、死んだら棄てられて、休む暇もない。

たった一羽PCRで陽性反応が出たら熱処理すれば食べても死にもしないのに全殺処分と言って殺される。何十万羽と。世界中の先進国で。

それをやれ「卵が安い」だ「高い」だ、「レシピには、え~と卵が6個と・・・・・・」とまるでモノのように扱う笑顔の人間たち。

土がついていたら汚い。
虫がいればクレーム。
卵が汚れていたら気持ち悪い。

地球が与えた感覚器の視覚それも視力2.0すらない視覚のみしか使えない種が増えたのだろうか。

視覚しか信じないなら「生命の叫び」か「フードインク」を視聴することをお勧めする。

価値のわからない人間に烏骨鶏たちの命を売るなら、私が買うので毎日持ってきてほしい。
彼女らは毎日命かけて産んでるのに、食べる人間が体の中で浄化昇華感謝できないなら食べなくてよいと思う。

実験動物の問題も、焼かれた山の生物も、コンクリートで塗り固められた微生物も、農薬で殺される昆虫も、動物園や水族館に閉じ込めることも、店で売ることも、皆個人が選んで自分の手でやっていること。

だからこの国で生まれて生きている以上どこにも善人などいない。

私も先進国民、地球の癌である。
癌が消えて正常細胞に戻るならそれはそれで喜ぶべきこと。

自分の出したごみは自分で処理して逝かないと。現代、新しいモノを作るよりも、交換券の数を増やすよりも、人間が出した大量のごみの掃除に残りのサピエンスは徹するべきである。

狩猟採集に戻ればいい。
山の民に動物を殺すなと言う人もいるが、熊の処理に呼ばれる80代後半の知人は命がけである。

私は動物を決して殺すなと思っているヴィーガンではない。
寒冷地で鮭やアザラシを食べる民族がいるように、熱帯の海でたくさんの魚介を食べる民がいるように、孤島でフルマカモメを食べる民族がいるように、環境に応じてそこで生きられるなら食物連鎖のもと他生物を食べなくてはならず、一律にこれが良くてこれが悪いと決められるものではない。ただし虐待してまで喰いすぎる必要はないし動物で実験しないとわからない危険なものを研究する必要もないと考えるだけ。

今日もアンディは悪戯をし、エンジェルは美しい。

今の世界の流れを視ていて思うところあり。

出したエネルギーはすべて本人に還る
万物は自由にならなくてはいけない
地球は完治する

万物に幸あれ

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