もう長い間、バランスにこだわってきた朝食作りですが、4年前に田舎に移住し喰うための仕事、つまり畑仕事を始めたおかげで劇的にクオリティが高くなりました。
ここにきてオーブンも廃棄したので、ケーキなどの栄養を摂る目的でない料理をすることはめっきり減りましたが、魚焼きグリルでパンを焼いたりして直火の調整が分かるようになり、土鍋ご飯も適当に水を淹れても上手く炊けるようになりました。
何より、堆肥から作る野菜のおかげで、百貨店で購入していた頃よりもたくさん食べることができるのが有難いです。
野菜はすべてうちの畑で採れたもの。
モロヘイヤや、スイスチャード、ツルムラサキ、チコリ、キャベツ、トマトなどを朝ごはんにしています。
西瓜は数は少なかったものの、スーパーで3000円以上はする大玉が二つとれました。
「喉が渇いたから西瓜」
という贅沢も1週間くらいできました。
おかげで水分だけでなく、ビタミンA、B、C、カリウム、リコピン、鉄、リンなども摂取でき、それも甘くておいしいとくるのでいう事がありません。
また、春から栽培しているケールも秋になり再度生長し始め、今年はかなり長くスムージーにして飲めています。
リンゴやバナナ、レモンやパインもいれて青臭さは消しています。
これも美味しいだけでなく、緑黄色野菜の王様と言われるに値する栄養価。
ルテインやβカロテン、カルシウム、ビタミンC、E、食物繊維、メラトニンまで含有するとなると、毎日の雑草処理の大変さも報われます。
これは今日の朝ごはん。魚焼きグリルで焼いた雑穀とナッツ、フルーツ、スパイスのパン。烏骨鶏卵、ルッコラ、ケールのスムージーなど。
少し前に蒔いたルッコラの種がぐんぐん成長してきました。しばらくサラダにして食べられそうです。
20年以上前からルッコラを買って食べていますが、独特の香りが大好きで、栄養価についてはほとんど知りませんでした。
アリルイソチオシアネートという成分が、強力な抗酸化、抗菌作用を持っているそうですね。
見た目からは想像がつかないけれど、ビタミンCを多く含有していて、他にβカロテン、ビタミンK、鉄、カルシウムなども摂れるようです。
極め付きは烏骨鶏卵、それも放し飼い。
一般的な鶏に比べ、産卵数が少なく、年間40個ほどしか産まないと言われています。
稀少価値が高く、昔は宮中の薬膳料理だったとも。
鰻の約10倍のビタミンA、スッポンの約4倍のマグネシウム、ほうれん草の約10倍の鉄、他にもバランスよく含有されていて、ホントに完全栄養食品と言ってよいかもしれません。
昔はお見舞いに卵を持参したものですが、現代も烏骨鶏卵ならそれに匹敵するかもしれませんね。
好きで育てている野菜がどれもこれも栄養価が高くて、地球の恵みは素晴らしいと思います。
真っ黒に日焼けしてビタミンDも充分すぎるほど生成できていることでしょう。
かつてバランスの良いおしゃれな朝ごはんを探して都会のホテルやカフェを渡り歩いていましたが、もう必要なさそうです。
喰うための仕事は本当に大変ですが、やっぱり愛情をかけた分だけきちんと自分に還ってきます。
もうビルの中には戻りたくないですね。
今日も皆さんありがとう。
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