食を大切に 2

高価な食材を買い揃えて丁寧に調理して、テーブルに並べていただきますと唱えるのも一つの感謝の在り方です。

ですが、土から共生して、有り難くそれを身体にとりこむ毎日は、都会にいたときの感謝とは雲泥の差。

20年近くベランダでバラやハーブを無農薬で育て身体にとりこんできましたが、ついに野菜栽培にまで手をそめてしまいました。

そうするともう、他の農家さんの作物を購入するときも、ありがたいとしか思えなくなりました。

作物は少量多品種で栽培しているので、数回食べると終わってしまいます。

スーパーでもまだかなり買い物をしています。

自給自足にはまだまだですね。

草抜きに毎日数時間かけながら雑草を眺めていると、昆虫は雑草が好きなんだとわかりました。雑草をある程度残しておいた方が虫がつきにくいかもしれません。また昆虫の食事を抜いて捨ててしまうことは循環に沿っていません。何かの幼虫が今日も雑草を食べていました。おかげで近くにある、私達が食べようとしている植物は助かっているのかもしれません。

 

ある日の収穫

もちろん、トウモロコシが好きな昆虫やキャベツを食い尽くす昆虫もいますが、地球が生かしてあるものだから必要なのだと思います。

優劣をジャッジせずに万物を見れば、何もかも懸命に生きていて、やはり身体に取り込んだものの命を無駄にするようなことはできないと思うわけです。

土と一口に言ってもその中に微生物がたくさん生きていて、そのおかげで植物も元気に生きるわけですから、土は腸内細菌みたいなものですね。

安易に薬をまいてしまうと土が死んでしまうでしょう。

そうするとまたそこに根づいた植物は何らかの不具合を起こしていくのだと思われます。

人間ごときは初めから何もしないでおくことが、多分地球の正解なのです。

悪循環ばかり起こしてしまうニンゲン。

遅ればせながら、少しずつ地球に添えるような暮らしにシフトしていけたら幸いです。

今日は赤紫蘇を買いました。誰かが大切に育てて分けてくれているのだなと思いました。

うちの畑ではまだ大きくなっていません。

 

初夏の恵みを一足はやくいただきました。

 

今年はたくさんシロップを作ったので、しばらく飲めそうです。

 

薔薇の花のように、季節ものとは、年に一度出会えることを楽しみに待ちたいものです。

間違っても欲を出してたくさん独占したりせず、丁寧に大切に手間暇かけていただくことで、分けてくれた農家さんにも報いることができるでしょう。

 

ある日の収穫

 

トウモロコシの皮を干してクラフトに

 

自家製バジルのジェノベーゼソース

 

何より丁寧に食べ物(植物)を扱うことは、自分の身体の中に光となって浸透するような気がするのです。

 

 

感謝の心は無理矢理もつものではなく、自分のちっぽけさと壮大な地球の恵みを知っていれば、誰にでも持てるものです。

生きることは殺すこと。

そして喰らうこと。

食の背景を考えながら選んでみたり、丁寧に大切に植物を扱ってみれば心が豊かになります。

 

今日も皆さんありがとう。

 

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